「銀行が貸したくなる会社」とは?プロパー融資を目指す経営のコツ

居谷謙祐

居谷謙祐

テーマ:銀行取引の仕方



事業を伸ばすにはお金が必要。だからこそ銀行融資は避けて通れません。
でも、「どこかの銀行が貸してくれるだろう」「保証協会を使えばいくらでも借りられる」…なんて思っていたら要注意。
融資は無限ではありません。

本記事では、信用保証協会付き融資とプロパー融資の違い、そして銀行が「貸したくなる会社」になるためのポイントをわかりやすく解説します。





信用保証協会付きとプロパー融資、何が違う?


企業が最初に使うことが多いのが【信用保証協会付き融資】です。
これは銀行にとって“保証がついている安全な融資”。
財務が弱くても通りやすいですが、限度があります。

一方で【プロパー融資】は、保証なしで銀行が単独で貸す本気の融資。
財務が安定していないと難しいですが、金利が低くなったり、条件が良くなったりとメリットも大きいです。

銀行が「貸したくなる」会社の特徴


銀行が見ているのは、単なる売上ではなく、「将来にわたって安定した経営ができそうか?」です。
その判断材料になるのが決算書、とくに貸借対照表(BS)です。

・売上と利益が毎年少しずつでも伸びている
・自己資本(会社に残った利益)が増えている
・借入金の返済が無理なくできている
・現預金や売掛金のバランスが整っている

こうした要素がそろうことで、「この会社なら安心」と思ってもらえるわけです。

信頼を積み上げるために必要なこと
1回の決算で完璧を目指すのはなかなか難しい。
重要なのは、「ちゃんと数字で説明ができること」「改善の意思があること」。

たとえば:

・決算内容の説明資料を用意する
・事業計画・資金繰り計画を提出する
・試算表や資金使途をしっかり共有する

さらに、普段から銀行と定期的に面談したり、相談したりしていると、いざという時の信頼感がまったく違います。

まとめ|融資は“信用と姿勢”で決まる


プロパー融資を受けられるかどうかは、企業の“信用力”次第。
数字の中身と、普段の姿勢の両方が評価されます。

今すぐできることは、

・決算書の内容を見直す
・試算表で現状を把握する
・銀行との対話を増やす

「うちはまだ早いかも…」と思った方こそ、今から準備しておくのが◎です。

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居谷謙祐
専門家

居谷謙祐(資金調達・財務コンサルタント)

株式会社ライフクリエイト

専門用語を使わず、社長と同じ目線で「数字」と向き合うのがモットーです。 資金調達、決算書を解析した強みの発掘と弱みの補填など、数字の裏にある可能性を引き出します。

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