どこの銀行と、どんな担当者と付き合うか?──融資戦略に欠かせない「担当者の見極め方」

居谷謙祐

居谷謙祐

テーマ:銀行取引の仕方

融資の相談に行ったとき、
担当者がどのようなリアクションかで、あなたの会社に対する理解度や実力はだいたい見抜けます。

信用できる担当者には、共通するポイントがあります。





【1】資金使途と時期を即座に確認してくる


→ 必要な資金の金額、使い道、効果を即座に聞いてくる担当者は、
その場で「どんな稟議書を書くか」を瞬時に脳内で組み立てています。
「とりあえず預かります」しか言わない担当者は、稟議のゴールイメージができていません。

【2】資金繰りや融資状況に触れながら提案してくる


→ 「この資金は短期で考えた方がいい」「長期で組み直した方がいい」と、
資金繰りの全体像を考えた提案がその場で出てくる担当者は、
あなたの会社を単なる“貸し出し先”ではなく、“継続取引先”と見ています。

【3】プロパー融資か信用保証協会利用かをはっきり示す


→ どちらのスキームを考えているか言葉にできる担当者は、
あなたの借入内容や過去の信用保証履歴を把握して、最適な融資方法を探っています。
融資戦略を組む上で、ここを曖昧にする人は避けるべきです。

逆に、
「一度持ち帰って上司に相談します」としか言わない担当者は、
あなたのビジネスを自分で評価できていない可能性が高い。

担当者の質によって、融資の成否もスピードも条件も大きく変わります。

もし担当者に不安を感じたら──
・支店長に相談して担当者変更をお願いする
・別の取引銀行を開拓する
という選択肢も、経営者には必要です。

どこの銀行と付き合うか。
どんな担当者と付き合うか。
それだけで、会社の命運は大きく左右される

銀行選びも、経営戦略の一部です。
主体的に「選ぶ」視点を持ちましょう。

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居谷謙祐
専門家

居谷謙祐(資金調達・財務コンサルタント)

株式会社ライフクリエイト

専門用語を使わず、社長と同じ目線で「数字」と向き合うのがモットーです。 資金調達、決算書を解析した強みの発掘と弱みの補填など、数字の裏にある可能性を引き出します。

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