数字に強い会社はなぜ伸びる?月次試算表の“使い方”で差がつく理由
── 試算表や決算書の“空白”にこそ危機のサインが潜んでいる
「数字は問題ないはずなのに、なぜか業績が伸びない」
「利益が出ているのに、手元に現金が残らない」
このような“言葉にならない違和感”を放置している企業は少なくありません。
中小企業の現場では、帳簿上の数字だけでは読み取れない“経営のほころび”が、日々積み重なっています。
本コラムでは、数字に出てこない経営課題の正体と、その見抜き方・対応のヒントをお伝えします。
「売上=安心」は危険な思い込み
一見すると売上が順調でも、経営が健全とは限りません。
以下のような「数字に表れにくい経営リスク」に心当たりはないでしょうか?
-主力顧客に過度に依存している(取引先1社で売上の50%以上)
-業務の属人化が進み、誰かが辞めると回らない
-集客が流れ任せで、戦略的に展開していない
-利益は出ているが、資金繰りが不安定
-顧客管理や原価管理の仕組みがない
これらは、試算表やPLに直接表れにくい“内部課題”でありながら、事業継続性に大きな影響を与えます。
数字に出ないからこそ、深刻なのです。
どこに「見落とし」があるのか?
帳簿に現れない“ほころび”は、主に以下のような形で経営に現れます。
-人件費が膨らみがち(人の配置や働き方に非効率あり)
-在庫が増え続けている(売れる仕組みが止まっている)
-業務量の割に売上が増えない(高単価商品が少ない)
-数字を見て動けるスタッフがいない(経営の見える化が不足)
月次試算表や部門別管理などを導入していても、“どう読み取るか”が分からなければ宝の持ち腐れになります。
「数字の外」にあるヒントを拾う
このような見えづらい経営課題を発見するために、当社では以下のような伴走型支援を行っています。
-経営者や幹部との定例ミーティングに同席し、発言内容と数字の整合性を確認
-税理士と連携し、決算書では分からない資金の流れや部門の粗利を分析
-現場に入り、業務フローや動線を観察し、非効率の“現場要因”を洗い出す
-「なぜこの経費が発生しているか?」という問いかけ型ヒアリングで、根本課題を可視化
数字が語るのはあくまで“結果”。
その背景にある判断・行動・仕組みまで踏み込んで初めて、意味のある経営改善が可能になるのです。
まとめ:数字に出ない課題こそ、放置してはいけない
経営とは、「見えている課題」と「見えていない課題」の両方に向き合うこと。
前者は帳簿や報告書で気づけますが、後者は誰かと一緒に掘り起こしていくプロセスが必要です。
「なんとなく不安」「調子はいいけど、何か引っかかる」
そんなときこそ、ぜひ一度、“数字の外”を一緒に確認してみませんか?
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