最近のリスケジュールに対する銀行の考え方とは?経営者が知っておくべきポイント
銀行との付き合い方は、企業の資金調達や経営の安定化において非常に重要です。
しかし、同じ銀行でも担当者によって対応やスタンスは大きく異なります。
本稿では、銀行マンを「やり手」と「しぶめ」の2つのタイプに分け、それぞれの特徴を踏まえながら、どのように関係を構築すべきかを解説します。
やり手の銀行マンの特徴と付き合い方
やり手の銀行マンは、頻繁に連絡や訪問をしてきます。
業績に関する深い質問を投げかける一方で、融資や自社の商品・サービスを提案してくることが多いです。
このタイプの銀行マンは、顧客から成果を引き出すことを重要視しており、上席や審査部への説明材料を集めることに熱心です。
しかし、将来的な関係構築よりも、担当期間中に成果を上げることを優先する傾向が強いのが特徴です。
付き合い方のポイント:
• 情報提供は慎重に
やり手の銀行マンは積極的に情報を引き出そうとしますが、すべてを詳細に伝える必要はありません。
必要最低限の情報を提供しつつ、こちらの意図を的確に伝えることが重要です。
• 提案内容をしっかり吟味する
提案される融資や商品の中には、自社にとって不要なものが含まれることがあります。
短期的な成果よりも、長期的な経営にプラスになる提案だけを選び、慎重に対応しましょう。
• 担当者の「刈り取り姿勢」に注意
やり手の銀行マンは転勤後の関係維持を考えないケースが多いです。
そのため、提案内容がこちらの利益に合致しているかを常に見極める必要があります。
しぶめの銀行マンの特徴と付き合い方
一方で、しぶめの銀行マンは連絡頻度が少なく、あまり積極的ではありません。
相手の業務に興味が薄いため、会話も受け身になりがちです。
さらに、こちらが提案や相談を持ちかけても的外れな反応をすることが多く、「時間を無駄にした」と感じることも少なくありません。
付き合い方のポイント:
• アプローチを変えて主導権を握る
しぶめの銀行マンは主体的に動くことが少ないため、こちらから具体的な課題や提案を提示し、方向性をリードする必要があります。「こうしてほしい」という具体的な要望を明確に伝えましょう。
• 興味を引く情報を提供する
銀行マンが目を輝かせる情報や実績を意識的に提供し、こちらの魅力を伝えることで、関係性を深めるチャンスが生まれる可能性があります。
• 有事には別の担当者を求める準備も
どうしても信頼関係が築けない場合、担当者の変更を依頼することも選択肢の一つです。
理想的な銀行マンとの付き合い方
銀行担当者のタイプにかかわらず、最も大切なのは「対等な関係」を築くことです。
やり手の銀行マンには短期的な利益を追求されすぎないように、
しぶめの銀行マンにはこちらの立場をしっかり主張して存在感を高めるよう努めるべきです。
また、複数の金融機関と取引を行い、リスクを分散しておくことも重要です。
銀行担当者はあくまで窓口であり、融資や提案を最終的に判断するのは会社側です。
どのようなタイプの担当者であっても、最終的に経営にとって有益な取引を実現できるよう、冷静に対応していきましょう。