遺品整理の歴史
今回は生前整理(終活)について書いていきたいと思います。
ある調査で、「終活をすでに始めている」人と、「今後実施する予定」の人を合わせた「終活は必要だと思う」人は、全体の79.0%でした。
ただし、「終活をすでに始めている」人のみで見ると全体の38.3%、「必要だと思う」割合とは40.7%の差がありました。
実は、2018年調査でも、「終活は必要だと思う」割合は81.1%、「終活をすでに始めている」割合は38.9%であり、傾向はほぼ変わっていないと言う事になります。
やはり、そう簡単な事ではないので、何かきっかけが無いと、重い腰は上がらないというのが本音でしょう。
それでは、既に終活を始めた方は。どのようなきっかけで就活を始めているのかを見てみましょう。(他のアンケートの抜粋)
■「終活」を始めたきっかけ・・・64~74歳の男女のうち「終活を既に始めている」人(自由記述:386名、一部抜粋)
1)親族・家族の死
・兄弟が亡くなった事で死を身近に感じた。(女性:60~64歳)
・実父の死去に伴う遺産相続問題(男性:65~69歳)
・妻が亡くなって取り組んだ。(男性:70~74歳)
2)自分・配偶者の健康状態悪化
・脳梗塞を発症したから(男性:65~69歳)
・夫がガンになり、二人ともいつ死んでもおかしくないと自覚したので、なるべく快適にすごせるようにした。(女性:65~69歳)
・過労で入院したことで、自身の寿命や余命について考えた。(男性:70~74歳)
3)定年退職
・定年退職を機に準備を始めようと思っていた。(男性:60~64歳)
・定年退職と両親の死(男性:65~69歳)
4)コロナ禍
・コロナ禍において断捨離をしはじめてから。(男性:60~64歳)
・コロナで家に居る事が増えたから。(女性:70~74歳)
・コロナ禍で家族が一緒にいる時間が増えて、家の事(住居)・家計の事をじっくり考える事になった。(女性:65~69歳)
上記の様に何らかのきっかけがあった方が、既に始めているという感じでした。
ただ、本人に終活や断捨離を始める気が無いと、特に生前整理の際に、ご家族と揉める事も多々あります。
実は私の父も、生前「片付けるのは、わしが死んでからにしてくれ」「わしが死んでも、葬儀代くらいは残しておくよ。だから心配せんでもええ」とよく言っていましたが、終活する気は全くないまま、お酒で体を壊し、入院して1週間で亡くなってしまいました。
実際、父が死んでみると、葬儀代はおろか、墓代、仏壇代も酒代に消えておりました。
その当時まだ私は30代前半で、家を買い、小さい子供も2人おり、弟達も同様でまだ経済的に余裕がなく、遺品整理に費やした時間もお金も、私達にとってはとても大きなお金であり、大変苦労した時間でした。
終活をするという意味や意義は、自分の身終いの為の準備であり、「残された家族の負の遺産」を負わせない事なのです。
めんどくさい事ではありますが、重い腰を上げ「終活をすでに始めている」人に入ってみてはどうでしょう。
2月16日に上げた別のコラムで、私自身が簡単ですが、遺言書を書いたコラムがあります。
身の回りの簡単な事でも整理する事で、色々な終活が出来ると思います。
残された家族に自らの死後、整理を少しでもやり易くしてもらう事も終活です。
終活をすると、意外と気持ちが晴れやかになりますので、一度参考までにお読みください。