孤独死が起こった際 後始末 清掃 費用 特殊清掃業者選び について
お客様より、特殊清掃(孤独死現場、事件事故現場、ペット消臭、火事現場)時のオゾン脱臭について質問されることが有ります。
よく聞く話は、「ある特殊清掃業者のホームページに、臭いが酷くオゾンを1週間通して稼働し続けた。」と言う内容を見たという話です。
これを見たお客様は、“長くオゾンを稼働させれば、臭いが取れる“と思っていらっしゃいます。
よって、お客様の要望として「長くオゾン発生器を設置して欲しい」という事を言われます。
正直に申すとこのような内容は素人業者の作業内容で、本当にまじめにやっている特殊清掃業者ではありません。
このご要望が、無駄であり高額になる事を、以下の脱臭の方法を1から説明して納得して頂くのです。
基本的に、オゾン脱臭は、消臭剤に含まれる水分とオゾンに臭いを結合させ、部屋の換気をして、外に臭いを出す作業です。
より詳しく記述いたしますと、消臭剤を噴霧し、室内温度と湿度をコントロールしながら、一番くっつく環境を整えてオゾンと臭いを結合させる作業なのです。
よって、1週間連続で稼働・・・なんてことは、私共では決してありません。
大体1時間~1時間半を1回として作動させ、その後、換気するのが1工程です。
また消臭剤と簡単に書きましたが、死臭に使う薬品、糞尿に使う薬品、消毒効果のある薬品、成分やペーハー(Ph)も様々であり、良い業者は色々な薬剤を試し、単体で使用する場合もあれば、混合したり、2回に分けて使ったりと工夫を凝らして薬剤を使っております。
また、先のような素人業者のホームページの内容を見られた後に、自分でも消臭が出来そうだと言う事で、オゾン脱臭機の安価な物(約1万円前後)を購入され、これだけを使って自ら脱臭を試みようとされるお客様も時々いらっしゃいます。
正直に申して、まず機械の値段が全く違いますし、一番大事なオゾン濃度も全く違います。(弊社使用機器は、75000mg/h 国産オゾン発生器の約3倍の機械を使用)
きちんとした業者のオゾン発生機は、1時間でも人が吸えば、致死量になるレベルの機械です。(ペットだと、もっと早く致死時間となります)
よって、安価なオゾン脱臭機だけを、消臭剤なく、単に稼働させても臭いは全く取れません。
また、特殊清掃は、オゾン脱臭機だけで作業するのではありません。
例えば「部屋の中に糞尿があり、これが臭いの元」だとすると、オゾン脱臭機(安価な物も含む)だけで臭いが取れると思いますか?
当たり前ですが、糞尿つまり臭いの元がある以上、これを除去しないと臭いは取れません。
また、糞尿が有ったところも綺麗に清掃し、洗浄・消毒しないと臭いは取れません。
下手をすれば、糞の下にあった床材の中に糞の成分が入り込んでいる場合、撤去するなどの処置を講じる必要さえあります。
要は、特殊清掃は、可能な限り部屋の様々な部分を、ほぼ全て洗浄、拭き取り、乾燥させ、その後消臭剤は様々な薬品を、様々な濃度に変えて噴霧し、最後の仕上げにオゾン脱臭をするのです。
これらから、冒頭の様に、オゾン脱臭機をだけを設置し、何も作業せず、高価な金額を請求する業者を信用してはいけません。
特殊清掃に関しては、臭いが取れなければ、どれだけ安い金額でも、意味は無いどころか、再度業者を変えて施工する必要が出てくるのです。
よって、事故現場や孤独死現場での遺品整理と特殊清掃は、経験豊富な業者を選ぶことが非常に重要になってきます。
亡くなったお部屋の中が、ゴミ屋敷になっていても大丈夫です。
故人のプライバシーをお守りします。
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