年末こそ体調管理が大切
― ストレスと自律神経が「見た目」に現れる時期 ―
「毎年、年末になると抜け毛が増える気がする」
「肌が荒れやすく、顔色もくすんで見える」
こうした相談は、12月に入ると一気に増えてきます。男女問わず、年末は髪や肌の調子が落ちやすい時期なのです。
その大きな原因のひとつが ストレスによる血流低下と自律神経の乱れ です。
■ 年末は“見えないストレス”が重なりやすい
年末は、仕事の締め切りや業務量の増加、忘年会、家庭の用事、大掃除、年始の準備など、気づかないうちに多くの負担を抱えています。
「忙しいから仕方ない」「終われば楽になる」と思いながら、心と体は常に緊張状態に置かれています。
この状態が続くと、体は交感神経が優位になり、血管が収縮します。
すると、血流が悪くなり、髪や肌に必要な栄養や酸素が届きにくくなる のです。
■ ストレスと血流は、髪・肌と直結している
髪の毛は毛根にある毛母細胞が分裂することで成長しますが、その働きを支えているのが血流です。
血流が悪くなると、毛根は栄養不足になり、成長期の髪が抜けやすくなったり、髪が細くなったりします。
肌も同様で、血行不良が続くとターンオーバーが乱れ、
・肌荒れ
・くすみ
・乾燥
・ハリの低下
といったトラブルが起こりやすくなります。
「年末に見た目の調子が落ちる」のは、単なる気のせいではなく、体の仕組みとして自然な反応なのです。
■ 頭皮や顔は、つい後回しにされやすい
年末はどうしても「今やらなければいけないこと」が優先され、自分のケアは後回しになりがちです。
肩や腰の疲れは感じやすくても、頭皮の硬さや顔の血行不良には気づきにくいもの。
しかし、頭皮や顔は血流の影響を強く受ける場所。
ここが硬くなり、巡りが悪くなると、髪や肌は真っ先に影響を受けます。
「最近、頭が重い」
「顔がむくみやすい」
こうした感覚は、見た目の不調の前兆であることも少なくありません。
■ 自律神経の乱れは“見た目”に表れる
自律神経は、体温調節・血流・内臓の働き・睡眠などをコントロールしています。
年末の忙しさで自律神経が乱れると、夜になっても体が休息モードに切り替わらず、睡眠の質が低下します。
睡眠中は、髪や肌の修復・再生が行われる大切な時間。
眠りが浅くなると、その回復が追いつかず、抜け毛や肌荒れとして表に出てきます。
「疲れているのに眠れない」
「寝てもスッキリしない」
そんな状態が続いている方は、見た目の不調も重なりやすい時期です。
■ 年末のケアが、年明けの状態を左右する
多くの方が「年が明けてから整えよう」と考えがちですが、実は 年末のケアが年明けのコンディションを決める と言っても過言ではありません。
この時期に血流と自律神経を整えておくことで、
・年明けの抜け毛を最小限に抑える
・肌荒れを長引かせない
・疲れを持ち越さない
といったメリットがあります。
■ 髪・肌を整えるには「全身からのアプローチ」が大切
育毛や美容というと、頭皮や顔だけのケアを想像しがちですが、本当に大切なのは 全身の巡りとバランス です。
鍼灸では、頭皮や顔へのアプローチに加え、首・肩・背中・お腹など、全身の緊張を緩め、自律神経の働きを整えていきます。
その結果、血流が改善し、体が回復しやすい状態へと導かれます。
「最近、髪や肌の調子が落ちている」と感じたときこそ、体から整えるケアが効果を発揮します。
■ 忙しい時期こそ、自分の“土台”を整える
髪や肌は、体の状態を映す鏡です。
年末の不調は、体からの「少し立ち止まってほしい」というサインかもしれません。
忙しい時期だからこそ、ほんの少しでも自分のケアに目を向けることが、年明けを軽やかに迎えるための準備になります。
今年の疲れは今年のうちに整え、新しい一年を健やかな髪と肌で迎えていきましょう。
そんな方は是非鍼灸施術をお試しください。



