リピーターが増える一人鍼灸院にする為の心得

小笠原敦美

小笠原敦美

テーマ:経営

信頼が生まれる「通いたくなる」院づくり



鍼灸院の運営において、初診の患者さんをいかにリピーターへと導くかは、経営の安定に直結する重要な課題です。ここでは、患者さんが「また来たい」と思える院をつくるための、5つの心得をご紹介しましょう。 



「治療」ではなく「体験」を提供する

鍼や灸の技術はもちろん大切ですが、それ以上に患者さんが感じる“安心感”や“信頼”がリピートに繋がります。
施術前の丁寧なカウンセリング、施術中の声かけ、施術後のアドバイスなど、一連の流れを“心地よい体験”としてデザインしましょう。



メガネ問診風景

初診の印象がすべてを決める

初診の15分は特に重要です。ここで「この先生に任せたい」と感じてもらえれば、再来院の可能性が大きく高まります。
無理な説明や押し付けではなく、患者さんの話に耳を傾け、「この人は自分の悩みを理解してくれている」と思ってもらうことが鍵です。


「通う理由」を明確に伝える

一度の施術で完治しない症状も多くあります。その場合、今後の見通しや回数の目安をわかりやすく説明することが重要です。
たとえば「慢性的な腰痛は3回目から効果が出やすい傾向があります」など、数値や事例を交えた説明が信頼感を生みます。


コミュニケーションを絶やさない

施術だけでなく、LINEやメールでのアフターフォローや体調の確認も、リピートの決め手になります。
患者さんの生活や仕事に寄り添ったアドバイスができれば、「また行こう」と思ってもらえる可能性はぐっと高まります。



治すのは「人」であることを忘れない

鍼灸は技術職であると同時に、人との信頼関係が何よりも重要です。施術者の人柄や思いやりが患者さんに伝われば、それが最大の差別化になります。
「ここに来ると元気になる」「先生と話すだけでも安心する」そんな声が聞こえてくる院を目指しましょう。


おわりに

リピーターを増やすためには、特別なキャンペーンや広告だけでなく、日々の対応一つひとつがとても大切です。
技術を磨くのと同じくらい、「人を大切にする心」を持ち続けることが、長く愛される鍼灸院への第一歩なのです。

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小笠原敦美(鍼灸師)

セントラル鍼灸院Re:laxy

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