重層的支援体制整備事業

加藤武範

加藤武範

テーマ:ケアマネジャー シャドーワーク

重層的支援体制整備事業というタイトルですが、実はケアマネージャーのシャドーワークネタです…

地域包括支援センターの主催の重層的支援体制整備事業をテーマとした多職種研修会に参加してきました。
事例でグループワークが始まります…
「人工透析が必要で要介護認定を受け、福祉用具レンタルの介護サービスを利用している男性Aさんの自宅に、小学生の子供C君を持つ男性Aさんの妹Bさんが同居しています。実は、Bさんも、C君も引きこもりです。C君は学校にも行っていない様子です。どういう支援がありますか?」
(私たちのグループの話し合い)
「小学生C君を掬い上げるためにスクールソーシャルワーカーがアウトリーチ!と言いながら、いきなり自宅訪問する訳にもいかないですよね。結局、今、この家と外部をつなぐパイプになるのは、男性Aさんのケアマネかな…最初は、スクールソーシャルワーカーとケアマネで訪問してはどうでしょう?」

私)そりゃそうだ。C君を地域の問題として浮き上がらせる必要性は分かる。スクールソーシャルワーカーが一人で家にいきなり行くハードルの高さも分かる。毎月、自宅訪問しているケアマネが付き添えば、スムーズかもしれない。
ただ、どうしても、ケアマネのシャドーワークという言葉を拭いきれない。居宅管理者である私が動くのは、まだ許せるのですが、毎月44件~30件(弊社は個々のケアマネのライフスタイルに合わせて目標数が違う)の支援者を抱えて、日々のケアマネ業務に追われている現場のケアマネ職員に、協力を強いるのは、ちょっと気の毒に感じます。
研修に参加したケアマネ職員の感想も「やっぱりケアマネ言われますよね…」
ケアマネジャーの多くは、なんかシックリきてない…と思うんですよね。

重層的支援体制整備事業とは…
1. 目的:地域共生社会の実現
従来の縦割り(高齢者福祉、障害福祉など)の支援体制では、対応しきれない「制度の狭間」にある課題に対して、支援体制を構築し、すべての住民が支え合って暮らせる「地域共生社会」の実現を目指すこと
2. 事業の3つの柱(必須項目)
①属性を問わない相談支援
相談者の年齢や障害の有無に関わらず、どこに相談しても相談を受け付け、複雑な課題を解きほぐす。
②参加支援
社会とのつながりを持てない人(引きこもり、孤立した方など)に対し、社会参加に向けた支援を行う。
③地域づくりに向けた支援
地域住民が安心して過ごせる「居場所」の提供や、支援を担う地域コミュニティの創出。
3. 特徴
「断らない相談」の実現: 相談窓口を一元化、または連携させることで、相談者の複雑なニーズを逃さず受け止める。
①多機関協働: 複数の機関が連携し、一人の相談者に対してチームで対応する。
②アウトリーチ(訪問支援): 相談に来られない人や潜在的な課題を抱える人に対し、地域と連携してアウトリーチを行う。
③既存事業の活用: 既存の相談・地域づくり活動を活かしつつ、包括的な体制を強化する。
4. 背景
生活課題が「高齢者+子供」や「障害+生活困窮」など、複数の問題を同時に抱えるケース(世帯の複合化)が増加し、従来の縦割り制度では解決が難しくなっているため、この事業が始まりました。
https://www.mhlw.go.jp/content/12000000/001406455.pdf

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加藤武範
専門家

加藤武範(ケアマネジャー)

合同会社福寿想

リハビリ病院で医療ソーシャルワーカーをしていた経験から、地域のネットワークとも連携。従来の福祉的な視点に捕らわれない柔軟な発想で、介護を必要としている方やその家族にとって本当に必要な介護を提案します。

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