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加藤武範プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

介護サービスを利用するには病院受診が必要です

加藤武範

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テーマ:介護保険

先日、ケアマネとして初めて訪問したお宅での出来事です。自宅で入浴するには家族の負担が大きくなってきたという事でしたが、ご本人が病院嫌いで、病院を受診していないケースに出会いました。介護保険でサービスを利用する場合、要介護のランクを決めて頂くために、主治医の意見書は必ず必要ですので、病院受診は必須です。
その方も、私たちが訪問する前に、2回も転倒されたようで、右手は痛そうで動かせず、顔は青あざで鼻を中心に真っ黒・・・。幸い同居されているご家族さんが一生懸命、介護されていましたが、まずは、手や顔の診察をしてもらいましょうとお話をさせて頂きました。デイサービスで入浴をお願いするにも、もし骨折とかしていたら、介助の方法も変わりますしね・・・

親をなんとなく介護する立場になった時、病院受診のタイミングが一番判断しづらいと思います。「母親はたぶん認知症だ」と確信していたとしても、何んとなく日常生活は過ぎているし、鍵を失くしたり、何か探すのも年齢相応で許される範囲だ感じていれば、結局、しばらく様子見という感じになるのではないでしょうか?
本人も「自分が認知症だと診断される事を望んでいる訳ではないですし、そもそも、自分はおかしなところはひとつもない。自分はボケていない」と思っている訳ですから、病院受診を勧めたところで本人も100%拒否します。痛みや熱があれば、病院も連れて行きやすいですが、認知症?っていう時は一番困りますよね。かかりつけのお医者さんがいれば良いですが・・・。逆に、本人も物忘れを気にし始めている様なら、「物忘れに効く薬があるらしいよ」「あそこの先生、優しくて、いろんな相談にのってくれるらしいよ?」と声掛けするだけで、すんなり受診に繋がることもあります。あとは、地域包括支援センターや居宅介護支援事業所などに相談して、第三者の方から本人に声掛けしてもらうのも一つの方法だと思います。
家族は感情的になりすぎて、本人にうまく声掛けできないものです。

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加藤武範
専門家

加藤武範(ケアマネジャー)

合同会社福寿想

リハビリ病院で医療ソーシャルワーカーをしていた経験から、地域のネットワークとも連携。従来の福祉的な視点に捕らわれない柔軟な発想で、介護を必要としている方やその家族にとって本当に必要な介護を提案します。

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