薪ストーブは非常時、災害時における熱源になり得るか?

薪ストーブ業界斬っての社会派ブロガーと身勝手に自認している私です(笑)
薪ストーブの煙公害に対する法(地域ルール)的アプローチの提言
最近、メガソーラー問題が全国で環境破壊、特に植生破壊が生態系破壊につながる観点から指摘されていますが、気になるのは、首都東京で、どうも外苑が有名ですが、樹がガンガン伐採されているらしいと。
作家、サイエンス・ライターの細川さんが記録した過去の東京計画
思うに、冷房の中で暮らしている人たちって、樹があると、本当にどれほど気温を下げる効果が具体的にあるか、知らないんじゃないかなと。
薪ストーブ業を営む我が家、とりわけ薪ストーブ導入以降、ずーっとエアコンを稼働させてことがありません。何故ならば冬は薪ストーブで暖かいのは当然ですが、夏も、庭を森にしたいというかねてからの野望を実現させた変態世帯主による異様なまでの南面の樹の蓄積により、部屋の温度が実際に下がるのです。
庭に木が一杯あるだけ、それで室温がどのくらい下がるか実証動画
下がると言っても体温くらいの外気温(37.5℃、日陰、照り返しなし、測定高さ1.2~1.5m)が30℃まで下がる程度ではありますが
人によると思いますが、エアコンなしでも過ごせる範囲内です(とはいえ、先日ご来客の方に悲鳴上げさせてしまいましたm(__)m使わないエアコンのスイッチが見当たらなくてホントすみませんでした)。
でもとにかく明らかに気温が、空気が違います。これは、誤解されている場合があるのですが、単に「日陰だから」ではありません。木には「蒸散効果」がありますから。
すなわち、根から吸い上げられた水は、光合成を行っている葉まで行き、最終的には気孔から水分として排出されますが、その水分が蒸発する際に、外気の熱を奪うのです(潜熱)。
エアコンは冷媒という液体を、部屋の中の熱で気化させて、それによって部屋の中の熱を冷媒ガスという形に変えて、外のコンプレッサーで排熱してもう一度液体に戻して使おうというわけですから、正規の冷房効果を樹木は自然にやってのけているのです。
そのために、明らかに葉っぱの茂った木の下は涼しいということになります、理論上。
私は、このことが実際にどれだけ効果があるのか??うーん、実感する機会も普通の方は少ないだろう、我が家は、なにしろエアコン一度も稼働させたことがないという実績でもって実感しておりますが、あらためてご紹介した方が世のためかと思いまして。
なお、最後になりますが、残念ながら住宅地で「これ」をやるのはお勧めしません。必ずというほど枝葉がものすごく「越境」して隣家とのトラブルになる可能性がものすごく高いので。
我が家でも、たまたま隣家の方が寛容な方で良好な関係を結ばせて頂いているから、こうして過ごさせて頂いておりますが、それでも「何でも燃やせる」モキ製作所の薪ストーブは、実質必須アイテムです。!!ご近所に何とか許容頂くために伐採する必要のある枝葉の量、秋の道路を埋め尽くす落ち葉の量、本当に凄いです。
また納品説明など機会あれば詳しくご説明しますが、この「何でも燃やせる」には二つの意味があって
- 生木のような普通なら燃えない木が燃やせる
- 竹のような普通なら装置を傷めるくらい高温に燃える燃料が使える
いずれにせよ、モキ製作所の薪ストーブがなければ、私の人生も暮らしも大きく変わっていたことは間違いありません。
私の人生はともかく!!皆さん?!木、大事ですよ~~特に街路樹とか身近な樹は!!倒れたら危険だからとか邪魔だからとか防犯だとか見晴らしだとか再開発だとか、そりゃ事情はいろいろあるのは承知ですが、できるだけ共存して、自然界が元々私たちにくれていた、この見事な「仕組み」を活かすことこそが「豊かさ」ですよ!!
このことを今一度、お考えいただきたく。お読みいただきまして、誠にありがとうございますm(__)m



