STEP4 真因を考えぬく【基本②】深掘りの技術と自責思考への転換
「原因が多すぎて、どこから手をつければよいか分からない」
「チームで議論しても、原因の整理がバラバラになる」
このようなときに役立つのが、WHYツリーです。
WHYツリーは、問題の原因を体系的に整理し、因果関係を“見える化”するための強力なツールです。
WHYツリーとは?
WHYツリーとは、「なぜ?」を起点に原因を分岐させ、ツリー状に整理するロジックツリーの一種です。
例:「納期遅延」という問題をWHYツリーにすると:
・なぜ? → 部品調達が遅れた
- なぜ? → 発注が遅れた
- なぜ? → 在庫データが不正確だった
・なぜ? → 製造工程が停滞した
- なぜ? → 設備の故障が頻発していた
このように階層化することで、原因同士のつながりが明確になり、真因に迫るための道筋が描けます。
WHYツリーの利点
1.因果関係を可視化できる
「点」の原因を「線」でつなぎ、問題の全体像を整理できる。
2.議論の共通言語になる
チーム内で「どの原因がどの問題につながっているか」を共有できる。
3.対策の優先順位が明確になる
根っこに近い原因から手を打つべきだと判断できる。
ケース:営業成績不振のWHYツリー
ある営業部門で「売上が目標を下回った」という問題がありました。
WHYツリーを描いていくと:
・なぜ? → 新規顧客が少なかった
- なぜ? → アプローチ件数が減っていた
- なぜ? → 営業担当が資料作成に時間を取られていた
・なぜ? → 既存顧客の契約更新が減った
- なぜ? → サポート対応に不満があった
- なぜ? → 問い合わせ処理の仕組みが不十分だった
結果、真因は「営業の時間を奪っている資料作成の負担」と「サポート体制の不備」であると特定されました。
このようにWHYツリーは、複数の原因を整理し、再発防止につながる真因に行き着くプロセスを提供します。
WHYツリーを描くコツ
- 原因を1階層ごとに整理し、飛び級しない
- 枝分かれの数は2〜3程度に抑えると理解しやすい
- “事実”に基づき、思い込みを避ける
まとめ:WHYツリーは「因果の地図」
- WHYツリーは原因を体系的に掘り下げるための地図
- 因果関係を見える化し、チームで共有できる
- 真因に迫り、優先順位をつける手助けになる

AI時代の問題解決メソッド(27/50)
次回予告
STEP4 真因を考えぬく【応用】AIを使った因果仮説の生成と検証
人間の思考だけでは見落としがちな因果関係を、AIがどう補完できるのかを解説します。
「原因を整理しても、どれが本当に効いているか分からない」と悩む方は、ぜひご相談ください。



