STEP4 真因を考えぬく【基本②】深掘りの技術と自責思考への転換

釜剛史

釜剛史

テーマ:AI時代の問題解決メソッド

「原因を調べたつもりなのに、結局“誰かのせい”で終わってしまう」
「対策を打っても、再発してしまう」

これは、原因追究が浅く、かつ他責思考にとどまっているときに起こる典型的な現象です。
真因を探るためには、深掘りの技術と自責思考への転換が欠かせません。



深掘りの技術とは?

深掘りとは、表面的な原因からさらに掘り下げて、本当に影響を与えている根本を明らかにする技術です。

例:「納期が遅れた」

  • 表層原因:仕入先から部品が届かなかった
  • さらに深掘り:仕入先の管理体制が不十分だった
  • さらに深掘り:自社の発注ルールがあいまいだった

このように、「見えている原因」をそのまま受け入れず、さらに“なぜ”を問う姿勢が必要です。

自責思考への転換

深掘りを進めると、原因はしばしば「外部要因(取引先・顧客・環境)」に見えます。
しかし、そこで思考を止めてしまうと改善は進みません。

  • 仕入先が悪い → 自社の仕入れ基準や教育はどうだったか?
  • 顧客が無理を言う → その期待値をどう管理すべきだったか?
  • 景気が悪い → 景気変動に耐える事業設計ができていたか?

「外部要因をどうコントロールできたか」を自責で問い直すことが、改善の突破口になります。

ケース:サービス現場でのクレーム分析

あるサービス業で「顧客クレームが増えている」という問題がありました。
調査すると「顧客の態度が厳しいから」という“他責”の声が多く出ました。

しかし、さらに深掘りし、自責思考で問い直すと、

  • マニュアルが複雑でスタッフが混乱していた
  • 教育が十分でなく、接客スキルに差があった

という“自社で改善できる要因”に行き着きました。

その後、マニュアルの簡素化と教育研修を実施し、クレームは大幅に減少。
「顧客が悪い」で終わらせず、自責で深掘りしたことが成果につながった好例です。

深掘りと自責思考のポイント

  • 「なぜ?」を繰り返し、表層原因を突き破る
  • 外部要因を“自分たちに引き寄せて”考える
  • 改善可能な領域を見つけ出すことが最終目的


まとめ:真因に迫る姿勢

  • 深掘りの技術で「見えていない原因」を探る
  • 他責から自責に転換することで、改善可能性が広がる
  • 真因を突き止める姿勢が、再発防止と組織の成長をもたらす




AI時代の問題解決メソッド(26/50)

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STEP4 真因を考えぬく【ロジック】WHYツリーで因果関係を体系的に掘り下げる


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釜剛史
専門家

釜剛史(イノベーションコンサルタント)

株式会社あくるひ

企業研修、コーチング、技術経営コンサルティングの三つのアプローチでイノベーションを実践的に支援。富士写真フイルムやトヨタ自動車での実体験を基に、「横から目線」でクライアントの愉快創造を活性化します。

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