STEP0 問題解決手法とは?【事例】パン屋のケースから学ぶ「見せかけの解決」とAIの役割
「原因を調べたつもりなのに、結局“誰かのせい”で終わってしまう」
「対策を打っても、再発してしまう」
これは、原因追究が浅く、かつ他責思考にとどまっているときに起こる典型的な現象です。
真因を探るためには、深掘りの技術と自責思考への転換が欠かせません。
深掘りの技術とは?
深掘りとは、表面的な原因からさらに掘り下げて、本当に影響を与えている根本を明らかにする技術です。
例:「納期が遅れた」
- 表層原因:仕入先から部品が届かなかった
- さらに深掘り:仕入先の管理体制が不十分だった
- さらに深掘り:自社の発注ルールがあいまいだった
このように、「見えている原因」をそのまま受け入れず、さらに“なぜ”を問う姿勢が必要です。
自責思考への転換
深掘りを進めると、原因はしばしば「外部要因(取引先・顧客・環境)」に見えます。
しかし、そこで思考を止めてしまうと改善は進みません。
- 仕入先が悪い → 自社の仕入れ基準や教育はどうだったか?
- 顧客が無理を言う → その期待値をどう管理すべきだったか?
- 景気が悪い → 景気変動に耐える事業設計ができていたか?
「外部要因をどうコントロールできたか」を自責で問い直すことが、改善の突破口になります。
ケース:サービス現場でのクレーム分析
あるサービス業で「顧客クレームが増えている」という問題がありました。
調査すると「顧客の態度が厳しいから」という“他責”の声が多く出ました。
しかし、さらに深掘りし、自責思考で問い直すと、
- マニュアルが複雑でスタッフが混乱していた
- 教育が十分でなく、接客スキルに差があった
という“自社で改善できる要因”に行き着きました。
その後、マニュアルの簡素化と教育研修を実施し、クレームは大幅に減少。
「顧客が悪い」で終わらせず、自責で深掘りしたことが成果につながった好例です。
深掘りと自責思考のポイント
- 「なぜ?」を繰り返し、表層原因を突き破る
- 外部要因を“自分たちに引き寄せて”考える
- 改善可能な領域を見つけ出すことが最終目的
まとめ:真因に迫る姿勢
- 深掘りの技術で「見えていない原因」を探る
- 他責から自責に転換することで、改善可能性が広がる
- 真因を突き止める姿勢が、再発防止と組織の成長をもたらす

AI時代の問題解決メソッド(26/50)
次回予告
STEP4 真因を考えぬく【ロジック】WHYツリーで因果関係を体系的に掘り下げる
複雑な原因を体系的に整理し、チームで共有できる形にする方法を解説します。
「原因が多すぎて整理できない」とお悩みの方は、ぜひご相談ください。



