STEP3 達成目標を決める【基本】SMART目標と課題設定

釜剛史

釜剛史

テーマ:AI時代の問題解決メソッド

「やることは決まったのに、結局うやむやで終わってしまった」
「取り組んだのに成果を実感できない」

こうした経験はないでしょうか。
その多くは、目標が曖昧なまま進めてしまったことが原因です。
STEP3「達成目標を決める」では、SMARTの原則を用いて目標を明確にし、課題を正しく設定することが欠かせません。



SMART目標とは?

SMARTとは、目標を設定するときの基本原則を表す言葉です。

  • S(Specific):具体的である
  • M(Measurable):測定可能である
  • A(Achievable):達成可能である
  • R(Relevant):目的に関連している
  • T(Time-bound):期限が明確である

たとえば「売上を伸ばす」では曖昧ですが、
「今期末までに新規顧客を30件獲得し、売上を前年比110%にする」
とすれば、誰もが共通認識を持って取り組めるようになります。

ケース:製造現場の改善活動

ある製造現場で「残業を減らそう」というテーマが掲げられました。
当初は「みんなで効率を上げよう」と呼びかけるにとどまり、具体的な成果は出ませんでした。

そこでSMARTの原則を取り入れ、

  • Specific:対象を「加工工程」に絞る
  • Measurable:「残業時間を月30時間以内に」
  • Achievable:シフト改善と段取り替えで達成可能
  • Relevant:働き方改革の目的に直結
  • Time-bound:「3か月以内に」

と再定義したところ、改善活動が具体化し、実際に残業削減が実現しました。
SMARTは「掛け声」を「実行可能な目標」に変えるフィルターなのです。

課題設定とのつながり

SMARTで定めた目標は、次に「課題設定」へと落とし込まれます。
つまり、目標を達成するために越えるべき壁は何かを明確にすることです。

  • 新規顧客30件を獲得するには → 課題:見込み客のリスト不足
  • 残業を30時間以内にするには → 課題:作業の標準化が未徹底

目標と課題がセットで定義されて初めて、問題解決のプロセスが前に進みます。

実践の第一歩

  • 「目標をSMARTで言い換える」習慣をつける
  • 設定した目標に対して「そのために必要な課題は?」を問い直す
  • 目標と課題を必ずセットでチームに共有する


まとめ:SMARTで曖昧さを排除する

  • 曖昧な目標は行動を生まず、成果につながらない
  • SMARTの原則で定義すれば、行動指針が明確になる
  • 目標と課題をセットで考えることが、解決の第一歩




AI時代の問題解決メソッド(21/50)

次回予告
STEP3 達成目標を決める【応用】AIによるシナリオシミュレーション


複数の目標設定を比較検討し、実現可能性を高める方法を解説します。
「立てた目標が本当に実現可能なのか?」と迷う方は、ぜひご相談ください。

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釜剛史
専門家

釜剛史(イノベーションコンサルタント)

株式会社あくるひ

企業研修、コーチング、技術経営コンサルティングの三つのアプローチでイノベーションを実践的に支援。富士写真フイルムやトヨタ自動車での実体験を基に、「横から目線」でクライアントの愉快創造を活性化します。

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