AI時代の問題解決―「型」を活かす新しい視点
「問題が発生しているのは分かるが、どこから手を打てばいいのか分からない」
「同じ不具合があちこちで起きているように見えて、全体像がつかめない」
こうした状況を整理するのに有効なのが、WHEREツリーです。
問題の「どこで起きているか」を構造的に分解することで、発生源を見極め、解決策を的確に打つことができます。
WHEREツリーとは?
WHEREツリーは、問題を「どの場所・どの対象で発生しているのか」という視点で整理するロジックツリーです。
例:「製品不良が多い」という問題をWHEREツリーで整理すると…
- 工場別(A工場/B工場/C工場)
- 工程別(加工/組立/検査)
- 製品別(モデルX/モデルY/モデルZ)
といった切り口で分解でき、問題の発生源を絞り込む“地図”になります。
ケース:製造ラインでの不良発生
ある製造企業で「不良品が増えている」という課題がありました。
全体を見ても原因が分からず、会議では「品質教育の問題か」「部材の不良か」と意見が散漫に。
そこでWHEREツリーを用い、不良の発生源を分解しました。
- 工場別に見ると、特定の工場で突出
- 工程別に見ると、組立工程に集中
- 製品別に見ると、モデルYのみで多発
この整理から、「モデルYを組み立てる工程」で問題が集中的に起きていることが判明。
さらに調査を進めると、新ライン投入後の作業手順が定着していないことが真因であると特定されました。
WHEREツリーの利点
- 問題の発生源を「空間的・対象的」に整理できる
- 全体像を俯瞰しながら、重点領域を絞り込める
- 感覚や思い込みに頼らず、事実ベースで議論を進められる
実践の第一歩:WHEREツリーを使うときのコツ
- データで「どこに集中しているか」を必ず確認する
- 切り口を増やしすぎず、2〜3階層でまとめる
- ツリーを描いた後は「次に深掘りすべき領域」をチームで合意する
このプロセスを経ることで、問題解決の方向性がぶれなくなります。
まとめ:問題は「どこで起きているか」を押さえる
- WHEREツリーは問題を空間的に分解し、発生源を特定する手法
- 問題の全体像を俯瞰しつつ、優先的に取り組む場所を明確化できる
- 発生源が分かれば、次のステップで真因に迫る議論が進めやすくなる

AI時代の問題解決メソッド(17/50)
次回予告
STEP2 問題をブレイクダウンする【応用】AIによるデータ解析とパターン抽出
AIの活用により、問題発生のパターンや傾向を短時間で整理する方法を解説します。
「現状分析に時間がかかりすぎている」とお悩みの方は、ぜひご相談ください。



