STEP2 問題をブレイクダウンする【基本②】プロセス分解で問題を小さくする技法

釜剛史

釜剛史

テーマ:AI時代の問題解決メソッド

「問題が大きすぎて、解決策を考えても動き出せない」
「結局、誰も手をつけられずに時間だけが過ぎていく」

これは、問題を“そのままの大きさ”で捉えてしまうことが原因です。
問題解決の精度を高めるためには、プロセスごとに分解して“小さく扱える単位”にすることが重要です。



プロセス分解とは?

プロセス分解とは、業務や活動を一連の流れとして捉え、段階ごとに区切って分析する方法です。
「全体の問題」を「部分の問題」に落とし込むことで、解決の対象を明確にできます。

例:商品が顧客に届くまでのプロセス

  1. 受注
  2. 在庫確認
  3. ピッキング
  4. 梱包
  5. 出荷
  6. 配送

この流れに沿って「どこで不具合が起きているか」を追えば、問題の範囲がぐっと小さくなるのです。

ケース:物流業でのクレーム削減

ある物流企業で「顧客への配送が遅れる」というクレームが増えていました。
従来は「全体的に効率が悪い」として議論が広がるばかりでしたが、プロセス分解を行うと、

  • 受注処理 → 正常
  • 在庫確認 → 一部で時間がかかる
  • ピッキング → 問題なし
  • 梱包 → 問題なし
  • 出荷 → 一部遅延
  • 配送 → 正常

という整理ができました。
結果として、「在庫確認プロセスのシステム遅延」が遅配の主要因であることが特定され、改善の焦点が絞れました。

大きな問題をプロセスで分解することで、“どこに手を打つか”が明確になった典型例です。

プロセス分解の落とし穴

  • 分解が粗すぎる → 問題の特定が曖昧になる
  • 分解が細かすぎる → 全体像が見えなくなり、本質を見失う
  • プロセス同士のつながりを無視する → 部分最適に陥りやすい

分解はあくまで「全体を俯瞰しつつ、焦点を絞るための手段」であることを忘れてはいけません。

実践の第一歩:プロセス分解の進め方

  1. 業務の流れを時系列で洗い出す
  2. 各プロセスを「問題あり/なし」で振り分ける
  3. 問題が集中している部分に焦点を当てる

これにより、曖昧だった問題が「手を打つべきプロセス」にまで具体化されます。

まとめ:問題を“小さくして扱う”

  • プロセス分解は、問題を段階ごとに区切って整理する技法
  • 問題を小さくすることで、解決策が実行可能なレベルに落とし込める
  • 部分最適に陥らず、全体の流れを意識することが成功の鍵




AI時代の問題解決メソッド(16/50)

次回予告
STEP2 問題をブレイクダウンする【ロジック】WHEREツリーで「発生源の特定」を体系化する


問題が「どこで起きているのか」を見える化することで、真因に迫る手がかりを探ります。
「現場を見ているのに問題がぼやける」と感じる方は、ぜひご相談ください。

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釜剛史
専門家

釜剛史(イノベーションコンサルタント)

株式会社あくるひ

企業研修、コーチング、技術経営コンサルティングの三つのアプローチでイノベーションを実践的に支援。富士写真フイルムやトヨタ自動車での実体験を基に、「横から目線」でクライアントの愉快創造を活性化します。

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