STEP1 問題を明確にする【基本②】「あるべき姿」と「現状把握」の進め方
「AIに聞けば何でも答えてくれるのでは?」
「データが揃えば意思決定は簡単になるはず」
こうした期待は広がっていますが、実際に現場でAIを導入した企業の声は少し違います。
「AIの答えをどう使うかが難しい」
「結局、人間が問いを間違えると、AIの答えも意味をなさない」
つまり、AI時代においてリーダーに求められる力は、“正しく問いを立てる力”なのです。
良い問いが良い答えを生む
AIは膨大な情報を処理し、多様な視点を提示してくれます。
しかしその出力は、問いかけ方によって大きく変わります。
- 「売上が下がっている原因は?」
→ 表面的な要因リストが出る
- 「売上が下がっている現象を分解すると、どんな要素が考えられるか?」
→ 構造的な整理が得られる
- 「売上が下がっているが、顧客行動の変化に注目するとどんな仮説が立てられるか?」
→ 人間が見落としがちな視点が引き出される
問いの質が、答えの質を決める。
これはAI時代のリーダーにとって避けて通れない現実です。
ケース:リーダーの問いが議論を変えた瞬間
あるプロジェクトチームで「新商品が売れない」という課題が話し合われていました。
メンバーからは「広告不足」「価格設定の問題」といった意見が出ましたが、議論は散漫になりがち。
そこでリーダーがAIにこう問いかけました。
「売れない現象を『顧客視点』と『販売プロセス視点』に分けると、どんな要素が考えられるか?」
AIは整理されたツリー構造を提示し、チーム全員が「まずは顧客接点の改善に絞ろう」と合意。
リーダーの問いが、議論の方向性を一気に整えたのです。
リーダーに求められる問いの種類
- 構造化の問い:「この問題を要素に分けると?」
- 逆転の問い:「もしやらないとしたら、何が起きるか?」
- 未来の問い:「3年後に同じ課題があるとしたら、どうなっているか?」
AIを部下やメンバーと同じ“議論の相手”とするならば、リーダーはその問いかけをデザインする役割を担います。
まとめ:AI時代のリーダーシップとは?
- AIは万能の答え製造機ではなく、問いによって成果が左右される
- 良い問いを立てることが、リーダーの最大の武器になる
- 問いの質がチームの議論を変え、成果の質を決定づける

AI時代の問題解決メソッド(14/50)
次回予告
STEP2 問題をブレイクダウンする【基本①】4W分析の基礎と落とし穴
現状を正しくとらえなければ、解決は必ず迷走します。
「データは見ているのに本質が見えない」と感じる方は、ぜひご相談ください。



