トヨタ流8ステップの全体像―AIが加える新たな視点
「その改善、本当に解くべき問題なのか?」
「そもそも課題の立て方が間違っているのでは?」
こうした事態は、問題解決の現場で非常によく起こります。
解決策を考える前にすべきことは、「この課題は解くべきものか?」を問い直すことです。
ここにAIを活用すると、議論が一気に整理されます。
「そもそも分析」とは?
そもそも分析とは、課題に取り組む前に「この問題は解くべきなのか」を再検証する思考法です。
たとえば:
- 売上低下 → そもそも自社の強みを活かす市場で戦っているのか?
- 残業時間の増加 → そもそも仕事量そのものが適正なのか?
- クレーム件数の増加 → そもそもサービス設計に無理がないか?
問題を解くことよりも、問題の立て方を変える方が有効という気づきを得られるのが、そもそも分析の強みです。
AIによる「そもそも分析」
AIは、人間が思い込みで“問題の前提”を固定してしまったときに有効です。
例えばAIに:
- 「この課題を解く前に、そもそも問い直すべきことは何か?」
- 「この問題を別の角度から見たとき、不要になる可能性はあるか?」
と投げかけると、複数の切り口を提示してくれます。
これにより「目の前の課題を解くこと」そのものが正しいかどうかを検証できるのです。
ケース:営業部門での応用
ある営業部門で「新規顧客が増えない」という課題がありました。
従来は「営業の努力不足」とされがちでしたが、AIに「そもそも分析」を依頼すると、
- 既存顧客の紹介を活用できていない
- ターゲット市場が限定的すぎる
- 営業プロセス設計が古い
といった視点が出されました。
結果、チームは「ターゲット市場を再定義し、既存顧客紹介の仕組みをつくる」ことに焦点を当て、改善の方向性が大きく変わりました。
“努力不足”という思い込みから抜け出し、構造的な問題に目を向けられた好例です。
まとめ:AIで問い直しを加速する
- 問題解決は「そもそも分析」で立ち止まることが出発点
- 問題の前提を疑うことで、真に解くべき課題が浮かび上がる
- AIを活用すれば、視点の偏りを崩し、多様な切り口を短時間で得られる

AI時代の問題解決メソッド(12/50)
次回予告
STEP1 問題を明確にする【事例】AIと対話して掘り当てた真因の萌芽
実際の現場で、問題定義の仕方によって成果が大きく変わったケースを紹介します。
「うちの課題はそもそも正しく定義できているのか?」と感じる方は、ぜひご相談ください。



