STEP1 問題を明確にする【ロジック】WHATツリーで「問題の見える化」を徹底する

釜剛史

釜剛史

テーマ:AI時代の問題解決メソッド

「問題が複雑すぎて、何を議論していいかわからない」
「会議が堂々巡りになり、結論にたどり着かない」

こうした状況を打破するために有効なのが、WHATツリーです。
STEP1「問題を明確にする」段階で活用することで、問題の構成要素を整理し、議論の出発点を共通化できます。



WHATツリーとは?

WHATツリーとは、問題を「何が起きているのか」という観点で分解して整理する手法です。
大きな課題を複数の要素に分けて並べることで、問題の全体像を俯瞰し、議論の土台を揃えることができます。

例:「売上が伸びない」という問題をWHATツリーで分解すると…

  • 顧客数に関する問題
  • 商品・サービスに関する問題
  • 販売プロセスに関する問題
  • 社内体制に関する問題

このように「問題のカテゴリー」を切り分けて整理すれば、次のステップで焦点を絞りやすくなります。

ケース:製造現場でのWHATツリー活用

ある製造現場で「業務効率が悪い」という課題が取り上げられました。
従来は「作業スピードを上げよう」「人員を増やそう」といったバラバラの意見が出るだけで、議論がかみ合いませんでした。

そこでWHATツリーを作成し、「効率が悪いとは何が起きているのか?」を分解して整理しました。

  • 作業の待ち時間が多い
  • 部品や工具を探す手間がかかっている
  • 手順の標準化がされていない
  • 情報の伝達に時間がかかっている

このように「効率が悪い」という漠然とした問題を構成要素に分けたことで、
「まずは待ち時間削減に集中しよう」という合意が生まれました。

WHATツリーは原因を掘るのではなく、“問題の構造”を見える化するための道具なのです。

実践の第一歩:WHATツリーを使いこなすコツ

  • 問題をできるだけシンプルな言葉にまとめ、要素ごとに枝分かれさせる
  • 「原因は?」ではなく「何が起きているのか?」に徹して考える
  • 分解した要素は網羅性と重複の有無をチェックする

チーム全員でツリーを描けば、「自分たちは同じ問題を話しているのか?」がはっきりします。

まとめ:問題を「構造」でとらえる

  • WHATツリーは問題の構成要素を整理する手法
  • 問題の全体像を俯瞰することで、議論がブレなくなる
  • 解決の方向性を考える前に、まずは「問題の見える化」を徹底する




AI時代の問題解決メソッド(11/50)

次回予告
問題を明確にする【応用】AIによる「そもそも分析」


議論の場でよく起きる“問題のすり替わり”を防ぐための視点を紹介します。
「いつの間にか違う話題になっている」と感じる方は、ぜひご相談ください。

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釜剛史
専門家

釜剛史(イノベーションコンサルタント)

株式会社あくるひ

企業研修、コーチング、技術経営コンサルティングの三つのアプローチでイノベーションを実践的に支援。富士写真フイルムやトヨタ自動車での実体験を基に、「横から目線」でクライアントの愉快創造を活性化します。

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