AI時代の問題解決とは?ー人間の直感×AIの論理で未来を拓く
「対策を打ったのに、すぐにまた同じ問題が起きてしまう」
「解決したと思っても、根本的には何も変わっていなかった」
こうした“見せかけの解決”は、多くの現場で起きています。
その原因は、問題の定義があいまいなまま、安易な対策に飛びついてしまうことにあります。
ここでは、私が研修でよく紹介する「パン屋のケース」を題材に、AIの役割を考えてみましょう。
ケース:売上不振に悩むパン屋
ある街のパン屋が「最近売上が下がっている」と悩んでいました。
オーナーは「きっとパンの味が落ちたのだろう」と考え、レシピを改良したり材料を高級化したりしました。
ところが、売上は改善せず、むしろコスト増で利益が悪化してしまいました。
よく調べてみると、真因は「固定客への働きかけ不足」でした。
常連客に新商品やサービスを提案する仕組みがなく、来店頻度が徐々に減っていたのです。
つまり、“外部要因”ではなく“自分たちの顧客対応の弱さ”が真因だったのです。
AIの役割は「視野を広げる」こと
AIは「売上不振の原因候補を挙げて」と尋ねると、
- 味や品質
- 価格設定
- 店舗立地
- 顧客対応や販売促進の不足
- 商品ラインナップのマンネリ化
といった多角的な視点を提示してくれます。
このようにAIは、人間が思い込みで「味が悪い」と決めつけてしまったときに、別の角度を示して思考を広げる役割を果たします。
実践の第一歩:見せかけの解決を防ぐ工夫
- 問題を定義するときにAIに「自分たちの工夫不足に原因があるとしたら?」と問いかける
- 出てきた要因をチームで検証し、改善可能な領域を探す
- 「外部要因で仕方がない」と結論づける前に「自責の真因」を必ず探る
これにより、対策が“他責”に偏るのを防げます。
まとめ:自責の視点で問題を捉える
- 見せかけの解決は「誤った問題定義」から生まれる
- 真因は外に求めるのではなく、自分たちの行動や仕組みにあると捉える
- AIはその気づきを広げ、思考をサポートする

AI時代の問題解決メソッド(7/50)
次回予告
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問題の定義が甘ければ、解決は必ず迷走します。AIをどう活用すれば、より正確に課題を設定できるのかを解説します。
「我々の課題はそもそも何か?」に悩まれている方は、ぜひご相談ください。



