三月の誕生石
翡翠は、白から緑、薄紫と様々な色あいがあります。
ただ、緑のヒスイが最も有名で、最もジュエリーに加工されているのでではないかと
思います。
サンゴもそうですが、まだ着物を着ることが日常生活に根ざしていた頃、
お祖母様の帯止めや、かんざしで見かけた方も多いのではないでしょうか?
緑のヒスイの良い条件は、まず色味がこっくりとした色むらのない
お濃茶のような緑であることです。
しかも照りがあり、表面が滑らかであることです。
ラヴェンダーヒスイはその名前の通り、お花のラヴェンダーに色が似ているのが名前の由来です。
美しい薄紫の藤色です。
大きさは緑のヒスイの100倍ほどの大きさで、108ctあります。
ただヒスイはキャラットでいうことがあまりなかった石ですが、私共は鑑別をするとき
必ずキャラットを測ります。
かなり大きいほうの部類に入ると思いますが、
この2つのヒスイ、値段的にはそう変わらないのです。
ラヴェンダーヒスイ(もちろんこの石に限ってですが)は濃いところと淡いところがあり、
後ろ側には、少し茶色い部分が見えます。
この大きさがこのヒスイの魅力になっています。
ジュエリーの種類、(リングにするか、ブローチにするか等々)や
着ける方の背の高さや雰囲気によって
大きな石を使用するか、小さくて高価なものにするか決めていきます。
不思議なもので、実物をみると
どの石が自分にとって相性がいいのか、すぐわかる時があります。
どうぞ、見にいらしてください。