~ 士衛塾空手を通して、伝えたいこと 43 ~

伊藤龍吾

伊藤龍吾

テーマ:伝えたいこと



士衛塾山梨の門下生に向けた、私からのメッセージを転載します。

2021年 3月号 士衛塾山梨ニュースより

■ やっぱり基本が大事 ■
 「私は基本ができているから、もっと上のことを習いたい」「大技が好きだから、地味な技は好きじゃない」「基本は初心者が覚えるもの。上級者は応用だけを行えばよい」…素敵な考え方だと思います。しかし、本当に「基本」ができていますか?基本をすっ飛ばして応用しかやらないと、もれなく落とし穴にはまってしまいます。
 地味で面倒くさく、ともすれば軽く流すことができる基本の中にこそ、応用への伸びしろと身体の操作の仕方が存在しているし、基本も日々進化しています。つまり、数年前の基本稽古よりも現在の基本稽古の方が進化しているということです。
 よく基本を家の土台として例えますが、土台がしっかりすればするほど建物は立派なものが立てることができます。
 基本稽古で主に上半身の使い方と重心を覚え、移動稽古で主に下半身の鍛錬と重心移動を覚え、型で上半身と下半身のつながりと組手に向けた実戦的な重心移動を覚え、組手へとつなげていくという順番です。
 組手だけ、型だけだと上っ面だけなのです。中身がないのです。それは人と一緒です。地道にコツコツとできない人、口先ばかりの人と同じです。空手でいう華麗な大技や、人生の空想から学ぶのではなく、何気ない日々の当たり前から学ぶことが重要です。
 地力をつけるということは非常に地味で面倒くさいことですが、これを行えるかどうかで、先の展開がかなり違います。

■ 迷ったらGO!! ■
 人生本当に色々と迷いますね。私のよくあるパターンで、「今度の大会はシニアの階級があるけど、試合に出るのどうしよう?」・・・私だって一応迷います。行くの面倒だし、休みたいし、負けたらどうしよう等々、マイナス要素はたくさん出てくるものです。「そんな自分がイヤ!」「自分には負けねーし!」。だから「迷ったらGO!!」なのです。試合に出ないのが普通だったら、あえて普通の道を選ばない、迷うということは、その事柄の良い面もわかっているはず。やらないで後悔するよりも、やってみる。もし、結果がダメだったとしても、反省する。それがきっと今後の財産となるはず。
 それから、「ステーキとハンバーグどちらを選ぼうか?」「二つとも食べなさい!」「何言ってんの?」「二つとも食べられる胃袋にするのじゃ(笑)」。「じゃあこの服とこの服どっちを買おうか?」「迷うなら二つとも買ってしまえばいいじゃん!」「お金かかるじゃん!」「好きなものを二つとも買える財力を身につけるのじゃ」。
 迷い、我慢し、時にはあきらめたり、後ろ向きになったり色々とあります。
 しかし、それはあなたが「前を見ている」証拠です。自信を持ってください。「迷ったらGO」となれるように努力をしてください。
 一番怖いのは、無関心、無感動、無視。
 「無」からは何も生まれませんね。
 ゼロ(0)に、いくつかけて(×)もゼロのまま。1に、いくつかをかけると増えていきます。
 何もしないのではなく、とりあえず一歩踏み出してみましょう。その勇気が大切。ほんの少しの勇気です。きっと振り返ってみた時に、「あの時に踏み出してよかった」と思えるし、そう思えるように努力をしましょう。
 あの時の何気ないきっかけや勇気、その後の努力が、あなたの今の空手の帯です。
 この先、あなたの足を引っ張ったり、やる気をそいでくれる色んなことが起こるでしょう。めげても良いです。くじけても良いです。しかし、無くさないでください。そうすれば、必ず後にサクセスストーリーとして語ることができます。
 私たち指導者もみんなと同じことを経験しています。同じ道を通ってここまで来ました。だから理解できます。必ず目標達成へ導きます。一緒に頑張りましょう!

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伊藤龍吾
専門家

伊藤龍吾(格闘家)

新國際空手拳法道「士衛塾」山梨県支部

世界大会入賞者を多数持つ士衛塾では、初心者から上級者まで、目的に沿った指導ができます。指導者はプロとして自覚と誇り持ち、常に研究と勉強・実践を怠りません。一流の道場からは一流の選手が育ちます。

伊藤龍吾プロは山梨日日新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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