~ 士衛塾空手を通して、伝えたいこと 42 ~

伊藤龍吾

伊藤龍吾

テーマ:伝えたいこと



士衛塾山梨の門下生に向けた、私からのメッセージを転載します。

2021年 2月号 士衛塾山梨ニュースより

■ 2021年、より良い年にしましょう! ■
 昨年からのコロナ禍の中で、空手に関して失ったことは何一つなく、じっくりと稽古に取り組むことによって、むしろ得たことが多く、進化した人も多かったことと思います。この間に得た成果を発揮するための次の試合が楽しみです。とかくマイナスの要素が大きい世の中ですが、自分自身と向き合い稽古する空手にとっては、まさに好機です。昨年よりも進化のできる年にしましょう!

■ 再び、緊急事態宣言 ■
 1月7日、一都三県に「緊急事態宣言」が発令されました。この先の広がりは読めませんが、練習は通常通り行います。ただし、練習会場としてお借りしている施設側の基準によっては、練習の変更等がある場合がございますし、感染の拡大状況によっては、オンラインでの稽古への移行もあるかもしれません。その辺はご承知おきください。コロナ禍での練習は昨年の実績もございますので、最善の方法で練習ができ、レベルアップができるようにいたします。
 士衛塾は、社会やルールを教える道場です。しっかりとルールは守っていきたいと思っています。

■ 責任を持つこと、持たされること ■
 「あなたは、空手の練習で必要とされていますか?」…初心者も指導者もそれぞれの立場で必要とされていますか?
 指導者なら当然ですね「先生がいないと練習ができない。レベルアップができない」。生徒なら「○○がいると練習が楽しいね!○○は一生懸命練習していて見本になるね! 」などなど。

 さて、練習において、あなたの「立ち位置」はどこなのでしょう?少し考えてみてください。それは空手において、まず自分の長所を見つけることから始まります。
 例えば、「○○基本稽古を前で仕切ってやってみて…」。いきなり言われると焦りますね(笑)責任重大です。間違ったらどうしようとか上手くできるかなとか色々と想像しますね。
 ポイントはこの「責任」です。基本稽古の仕切りを言われたから、責任を「持たされる」のか、自ら「持つ」のかによって、取り組む姿勢が大きく変わります。
 「持たされる=消極的」、「持つ=積極的」となります。
しっかりと身につくのは後者です。与えられたことでも自らの意思で責任を持つ姿勢こそ、上達への近道です。
 端的に言うと、いつも練習に来て一生懸命する人。先輩なら後輩の面倒を言わずとも見てくれる人は「あてにされる人=必要とされる人」。いつ練習に来るかわからない人、先輩なのに後輩の面倒を見ることに責任感がない人は「あてにできない人=必要としようにもさせてくれない人」になります。
 空手は社会の縮図ですね。

■ 一生懸命に ■
 私自身、昨年はたくさん研究して勉強して、ひとつひとつの技を深めると同時に新しいことを行いました。今年はさらに実践をしていきます。
 誰よりも練習して一生懸命に動きます。汗をかきます。昨年以上にやりますし、できるはずです。日中は会社勤務、夜は空手のダブルワークで大変ですが、昨年よりもレベルアップをします。
 「~だから」などと言い訳をしません。願うだけ、思うだけでは状況は改善しません。行動あるのみです。「何々をしよう」「でも、今は仕事(勉強)が忙しいから、暇になったらやろう」ではなく、こんな状況だからこそ、「いま集中してやる」のです。忙しいことは幸せなことです。
 
 人はいつか死に、永遠に暇になります。やりたいこともできなくなります。今しかやる時はありません。人生の折り返しはとうに過ぎているし、頭と体が達者で元気で動ける時間も長くなくなってきた。
 
 私は、人や世に必要とされたいし、されるように努力することは全く苦になりません。
 人の価値は自分自身で決める者ではなく、過去にさかのぼり人や世が決めるものです。自分が生きてきた証を残し、技を残し、考えを残すことがこの先の自分がやりたいことだし、故木村越山総裁と交わした約束を果たすことが私の使命です。
 この先に果たすべき「使命」があるなんて、とっても幸せなことです。
先代の師匠、当代の師匠の一挙一動が私たちの方向を左右し、また、支えであります。
 これまた、楽しい人生。

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伊藤龍吾
専門家

伊藤龍吾(格闘家)

新國際空手拳法道「士衛塾」山梨県支部

世界大会入賞者を多数持つ士衛塾では、初心者から上級者まで、目的に沿った指導ができます。指導者はプロとして自覚と誇り持ち、常に研究と勉強・実践を怠りません。一流の道場からは一流の選手が育ちます。

伊藤龍吾プロは山梨日日新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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