~ 士衛塾空手を通して、伝えたいこと 42 ~
士衛塾山梨の門下生に向けた、私からのメッセージを転載します。
2021年 1月号 士衛塾山梨ニュースより
■ 本年もありがとうございました ■
コロナに始まり、それに振り回された一年がもう少しで終わろうとしています。コロナの影響で試合への参加はほとんどできなかった一年でした。本部や他団体との交流もなかなかできませんでした。今では、休みなく毎週のように試合などに出かけていた日々が懐かしくさえ感じます。
しかし、コロナの影響は、試合や他との交流、練習の自粛というマイナス要素ばかりではなく、むしろ、そのおかげで、稽古のオンライン化や「ほーむ★すたでぃ」と称した様々な取り組みが広がりました。土台となる基本を、じっくりとしっかりとできる時間が増えました。やりたかったことのひとつが、じっくりとできる時間ができ「空手って、本当に奥が深くて楽しい」と改めて思いました。「ほーむ★すたでぃ」に参加した門下生は相当レベルアップできたと自負しています。他の団体では門下生が随分と減ったと聞きますが、士衛塾山梨の門下生の増減については、コロナの影響はほとんどありませんでした。もちろん例年の様に辞めるべき人は辞めていきました。それよりも、コロナ禍の中でも士衛塾の門を叩いていただき、同門としてこれから一緒に稽古をしていくと決意を固め入門していただいた方々が多く、組織としては昨年に比べ横ばいか微増となりました。これはとてもありがたいことです。新しい門下生が入ることで組織は活性化していきます。もちろん、長く続けている方は本当に大切であり、私にとっては家族みたいなものです。
まだまだ、先は見えませんが、今だからこそ、やれること、やらなければならないことをしっかりと実践していきたいと思います。それが将来に必ずつながると確信しています。
師匠の言葉がいつも私の中にあります。「士衛塾は、単なる町道場ではなく、空手の技術はもちろん、武道を教え、社会を教え、ルールを教えるところです」。
門下生ひとりひとり、夢を叶え、目標を達成させること、少しでもレベルアップしてもらうことが私たちの喜びです。山梨で「空手大好き人間」をたくさん増やすことと、山梨という地方から世界へとはばたく人を育てるのが私たちの仕事であります。
来年も、よろしくお願いいたします。
■ 鬼滅の刃コミックス最終23巻 あとがきより ■
作者の吾峠氏は、「何百年も前の出来事も、その時は今でした。今の出来事もまた何十年何百年経つと昔話です。おじいちゃんやおばあちゃん、お父さんやお母さんにもみんなと同じ子供の時があり、その時と今は繋がっています」と作品への想いを語り、「そしてまた自分も、大きな流れの中で同じように、苦しいことつらいことを乗り越えて年を重ねていきます。もうだめだ、と思った瞬間こそが、道を踏み外さないように踏ん張る時です。困難な状況や苦しい境遇に負けないで欲しいです」と呼びかけました。
言葉って、心に響きますね。