2024年の総括
こんにちは!
中西紀説(なかにしのりつぐ)と申します。どうぞ「のんちゃん」と呼んで下さい!
私は山梨県南アルプス市で学校以外の学びの場として体験型フリースクール「みんなのおうち」を運営しています。
私自身、中学生の時に不登校を経験しました。その時に負った劣等感・無能感・自己否定感がトラウマとなって42歳まで苦しみ続けました。一時は引きこもりとなり、自殺未遂を図ったこともあります。父親となってからは我が子も不登校となりました。フリースクールを始めてからは沢山の子どもたちと関わってきました。
そんな人生を通して得た大切な気付きや想いを綴ります。
心あったか祭りに出店してきました!(2025.11.03)
11月3日(月・祝)のことですが、南アルプス市の桃源文化会館にて開催された「第25回心あったか祭り」に出店してきました!今回は初めて「うどん屋」に挑戦!子どもたちの大いなるチャレンジを振り返りたいと思います。
常に子どもが主体となり、スタッフはサポート役に徹するのがみんなのおうち流。今回もお祭りに出店するか否かの意思決定から子どもたちに委ねました。緊急ミーティングを開いて、出店が決定。試行錯誤の末に「うどん屋」をやることになりました。10月に入ると、週に一度運営ミーティングを開催して諸々の段取りを進めることに。ところが、これがなかなか予定通りに進みません。やきもきしながらも敢えて口出しはせず見守っていたのですが、時間は過ぎるばかり。気が付くと、お祭り当日まで一週間を切っています。「これは本当にヤバいよ!」と朝の会で呼びかけたのが10月28日のこと。そこから猛ダッシュで準備が始まりました!
・必要なものをリストアップ(調理・会計・備品)
・食材の注文、調達
・調理の流れを決めて試作(誰がやっても出来るように細かく決める)
・当日のリハーサル
・レイアウトのチェック
・当日の役割決め
・当日に必要な物を車に搬入
これらを4日間で終えねばなりません。しかも、その間に体育教室やバスケ教室、この世のしくみ、プログラミング教室など、通常のプログラムも入っています。時間との戦いとなったのですが、ここから子どもたちが見事な動きを見せてくれたのです!
うどん200玉にめんつゆ40ℓを確保するために近所のスーパーに片っ端から問い合わせて、自分達で買い物を済ませたり、湯切りに必要なうどん揚げの寸法を調べて鍋のサイズと合わせてみたり、実際に屋外にテーブルを出して本番通りのリハーサルをしたり。お祭り当日に店員として参加しない子まで協力してくれて、みんなで準備を進めることが出来ました。
こうして迎えたお祭り当日。うどん屋さんは大盛況で、途中行列が出来るほどの賑わいでした。始めはぎこちなかった子どもたちも次第に慣れてきて、手際も良くなり、接客マナーなどにも気を配るまでになっていきました。店員をしている子どもたちの親族や友人が買いに来てくれたり、「みんな頑張ってるね!」「とても美味しかったよ!」と温かいお言葉をかけてくれる方がいたりして、私も嬉しい気持ちでいっぱいになりました。


結局、157食を販売して、売り上げから経費を引いた純利益は約5万円。うどん屋は大成功でした!しかし、これで終わりではありません。むしろ大事なのはこれからです。後日、振り返りのミーティングを開いて「良かった点」「反省点」「利益の使い方」についてしっかりと話し合いました。ここが一番大事なのです。良かったことや悪かったこと、気付いた点などみんなで意見を出し合い、それを議事録にまとめて次に活かす。それによって、ただの出店体験で終わることなく、今回の全てが経験という糧になるのです。全体的に準備不足だったこと、エプロンやゴム手袋など衛生面が不充分だったこと、お客さんからお金をいただくという意識に欠けていたこと、利益の使い方については始めに決めておくべきだったことなど沢山の反省点や改善案が出たミーティングとなりました。
今回の出店の目的は、うどん屋を成功させることではありません。うどん屋を通して子どもたちの主体性を育むことです。『全てを経験という糧に出来るならば、そもそも失敗なんてない』その意味で、大成功と言えるイベントとなりました。大いなるチャレンジをやり切った子どもたちに心からの賛辞を贈ります。
本日も最後までお読み頂き有難うございました。
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