学びの多様化学校について
こんにちは!
中西紀説(なかにしのりつぐ)と申します。どうぞ「のんちゃん」と呼んで下さい!
私は山梨県南アルプス市で不登校児の居場所として体験型フリースクール「みんなのおうち」を運営しています。
私自身、中学生の時に不登校を経験しました。その時に負った劣等感・無能感・自己否定感がトラウマとなって40歳まで苦しみ続けました。一時は引きこもりとなり、自殺未遂を図ったこともあります。父親となってからは我が子も不登校となりました。フリースクールを始めてからは沢山の子ども達と関わってきました。
そんな人生を通して得た大切な気付きや想いを綴ります。
第4回『教育ごちゃまぜ座談会』を開催しました!
先週末の12日(土)に、第4回目となる「教育ごちゃまぜ座談会」を開催しました!
この会は、保護者の方や学校の先生、行政の関係者、フリースクール関係者、一般の方々などが各々の立場の垣根を越えてごちゃまぜになって議論する場です。これまでは教育や子ども達のことについてみんな真剣に考えていながらも一堂に会する機会がありませんでした。それぞれの立場から問題意識を持って子ども達の未来のためにどうすればいいかを熱心に考えている同志でありながら、この同志の間は交流があるどころか分断されており、敵対関係にすらあったのです。私はここが最大の問題だと思いました。本来であれば互いに協働関係にあるべき関係者間が敵対してしまっている。故に教育に関する問題は遅々として進まないのです。今こそ教育や子ども達のことについて本気で考えている方々が連携を取るべきではないでしょうか。そのような主旨で本会を始めることにしました。教育や子ども達のことについて関心のある様々な方が集まって話をする機会を設けたかったのです!せっかくならば日本全国の同志と繋がりたいという想いからオンライン開催としています。
今回のテーマは「鳥取教育革命!〜フリースクールの広がる可能性〜」です。鳥取フリースクールこ・ラボ代表の奥定克拓さんをゲストにお迎えして、教育革命とも言えるその先進的な取り組みについてお話し頂きました。奥定さんは、複数のエリアでフリースクールを開設したり、PTAで子ども達と一緒に講話をしたり、放課後等デイサービスと提携することで利用者負担を軽減したり、移住検討者を対象としたワーケーションを利用することでマーケットを拡大したりと独自のアイデアと行動力で先進的な取り組みを実践されています。このような事例だけでも我々フリースクール運営者にとって貴重な学びとなったのですが、私が最も共感したのは奥定さんの原動力となっている「想い」です。奥定さんは「5年で鳥取県教育を変える!」を標榜されています。それは鳥取県の学校教育を変えるという意味ではなく、学校教育の他に学びの選択肢をつくるということ。これは、私が目指す「不登校という言葉のない社会の実現」に向けた真の不登校対策と完全に一致しています。この教育革命を成し遂げるために、奥定さんがやると決めたことは2つ。
①不登校の定義を変える。不登校は学び方・生き方の選択肢である。
②フリースクールの定義を変える。フリースクールは次世代の教育機関である。
そして、子ども達と笑って革命を起こし、持続可能なフリースクールの事業モデルを構築し、子ども達や保護者の希望の星となることを公言されているのです。この想いが底流にあってこその取り組みであると言えるでしょう。
不登校は不幸ではない。それは一つの選択肢である。よってネガティブに考える必要もない。『不登校には可能性しかない!』そう断言する奥定さんは、不登校は地域の課題ではなく地域の希望だと仰っていました。不登校に対する既存の概念を覆すような奥定さんの熱い想いに触れ、私自身、フリースクールの無限の可能性を確信した時間となりました。この日は、鳥取や山梨を中心に、広島・宮崎・兵庫・京都など日本中から保護者・教員・フリースクール関係者など約30名の方にご参加頂きました。奥定さんのお話を受けてのグループディスカッションも大いに盛り上がって、まさに教育についてごちゃまぜになって議論することが出来ました。また、奥定さんの活動を視察するため、鳥取訪問が急遽決定!こうして全国の同志と絆を深めることが出来るのもこの座談会の醍醐味だと思っています。
本会は、月に一度のペースで開催します。参加条件は特にありません。教育や子ども達のことについて関心がある方であれば、どなたでもご参加頂けます。来月の詳細は追ってお知らせしますね。子ども達が輝ける未来のために、垣根を越えてみんなで繋がりましょう!
本日も最後までお読み頂き有難うございました。
もし、お子さんの不登校などでお悩みでしたらご連絡下さい。
私でよろしければ真摯に対応させて頂きます。