子どもは言語化できないもの
こんにちは!
中西紀説(なかにしのりつぐ)と申します。どうぞ「のんちゃん」と呼んで下さい!
私は山梨県南アルプス市で不登校児の居場所として体験型フリースクール「みんなのおうち」を運営しています。
私自身、中学生の時に不登校を経験しました。その時に負った劣等感・無能感・自己否定感がトラウマとなって40歳まで苦しみ続けました。一時は引きこもりとなり、自殺未遂を図ったこともあります。父親となってからは我が子も不登校となりました。フリースクールを始めてからは沢山の子ども達と関わってきました。
そんな人生を通して得た大切な気付きや想いを綴ります。
第3回『教育ごちゃまぜ座談会』を開催しました!
昨日は、第3回目となる「教育ごちゃまぜ座談会」を開催しました!
この会は、保護者の方や学校の先生、行政の関係者、フリースクール関係者、一般の方々などが各々の立場の垣根を越えてごちゃまぜになって議論する場です。これまでは教育や子ども達のことについてみんな真剣に考えていながらも一堂に会する機会がありませんでした。それぞれの立場から問題意識を持って子ども達の未来のためにどうすればいいかを熱心に考えている同志でありながら、この同志の間は交流があるどころか分断されており、敵対関係にすらあったのです。私はここが最大の問題だと思いました。本来であれば互いに協働関係にあるべき関係者間が敵対してしまっている。故に教育に関する問題は遅々として進まないのです。今こそ教育や子ども達のことについて本気で考えている方々が連携を取るべきではないでしょうか。そのような主旨で本会を始めることにしました。教育や子ども達のことについて関心のある様々な方が集まって話をする機会を設けたかったのです!せっかくならば日本全国の同志と繋がりたいという想いからオンライン開催としています。
今回のテーマは「山梨県不登校フォーラム2024を振り返る」です。先月17日に開催したこのフォーラムには沢山の方々にお申込み頂き大盛況となりました。子どもをど真ん中にして、私達大人に何が出来るかを考える貴重な機会になったと自負しています。ただし、フォーラムを開催して終わりではありません。むしろここでの気付きを今後どのような活動に繋げていくのか。フォーラムの意義が問われるのはこれからだと思っています。その意味で、今回の座談会でフォーラムを振り返り、感じたことや思ったことをシェアすることで「子ども達のために私達大人に何が出来るのか?」を深めることが大事になってきます。今回もフォーラムに参加された方を中心に、保護者の方や元教職員の方、福祉従事者の方、フリースクールや居場所を運営されている方など実に多様な方々にご参加頂いての開催となりました。
今回の構成は、フォーラムの内容を第1部のパネルディスカッションから順に振り返りながら進めていく予定でした。ところが!最初の自己紹介のところで参加者から現状を聞くにつれ、現在の学校の問題点が浮き彫りになってきたのです。ここを重要視した天野さん(パンちゃん)と私は急遽路線変更して、更にこの点を深掘りすることにしました。せっかく問題意識を持ってリアルな現状をシェアして頂いた方々の想いに応えたかったのです。学校に行きしぶっている子のお母さんは、学校とのやり取りに辟易していました。子どもの困り感を先生と共有することが出来ず、先生との信頼関係を築けないことに悩まれていました。SSW(スクールソーシャルワーカー)や放課後等デイサービス、地域学校協働活動推進員(コーディネーター)の存在すら知らない先生がいる一方で、教職員を退職された後、市単講師として赴任された小学校で不登校児のための校内サポートルームを設置された方もいました。結局のところ、対応が担当者次第になってしまっているのです。不登校支援という意味でも、学校の果たす役割は少なくありません。子どもが学校に行きたがらない時や行きしぶりがある時に、どこに相談すればいいのか?相談先の仕組み化が喫緊の課題であると痛感させられました。こうして今回は予定していた内容とは異なりましたが、「子ども達のために私達大人に何が出来るのか?」を深めることが出来たという点では充分主旨に沿ったアッという間の2時間でした!
本会は、月に一度のペースで開催します。参加条件は特にありません。教育や子ども達のことについて関心がある方であれば、どなたでもご参加頂けます。来月は12日(土)の19:30から開催予定。詳細は追ってお知らせします。子ども達が輝ける未来のために、垣根を越えてみんなで繋がりましょう!
本日も最後までお読み頂き有難うございました。
もし、お子さんの不登校などでお悩みでしたらご連絡下さい。
私でよろしければ真摯に対応させて頂きます。