みんなのおうちは次のステージへ進みました!
こんにちは!
中西紀説(なかにしのりつぐ)と申します。どうぞ「のんちゃん」と呼んで下さい!
私は山梨県南アルプス市で不登校児の居場所として体験型フリースクール「みんなのおうち」を運営しています。
私自身、中学生の時に不登校を経験しました。その時に負った劣等感・無能感・自己否定感がトラウマとなって40歳まで苦しみ続けました。一時は引きこもりとなり、自殺未遂を図ったこともあります。父親となってからは我が子も不登校となりました。フリースクールを始めてからは沢山の子ども達と関わってきました。
そんな人生を通して得た大切な気付きや想いを綴ります。
アナログデーが始まりました!
みんなのおうちはデジタル機器(ゲーム・スマホ・タブレットなど)の使用を制限していません。異年齢の子たちが一緒に遊べるコミュニケーションツールとして捉えています。また、不登校になるとデジタル機器が心の拠りどころとなるケースが少なくありません。デジタル機器の中に自分の居場所を見出しているのでしょう。そこは居場所を無くしてしまった不登校の子が必ず通る道なのです。そのような子が一歩を踏み出すきっかけになるのもゲームである場合が多いもの。実際に長く家に引きこもっていた子が、ゲームをきっかけにみんなのおうちと繋がり、毎日のように通ってくるようになったケースもあります。このように不登校とは切っても切れない関係にあるデジタル機器ですが、そこから抜け出るきっかけともなっているのです。
デジタル機器は不登校から一歩を踏み出すきっかけともなり得る。
そのような理由から、みんなのおうちではデジタル機器の使用に制限を設けてはいないのです。ただし、せっかくみんなのおうちに来ているのに、暇を潰すようにゲームをしているのはもったいないと感じる時があります。みんなのおうちでしか出来ない活動が他にある中、退屈そうに画面を眺めている。そもそも彼らには選択肢が少ないのかもしれません。他に何をしていいのかが分からず、デジタル機器で時間を潰しているのであれば何とかしてあげたいものです。そんな状況を踏まえて、先日のミーティングの際にスタッフからアナログデーの導入を提案してみました。要は、毎週金曜日はデジタル機器を使わず、アナログな遊びを楽しもう!という企画です。今までやったことがない遊びをやることで選択肢が増えたり、普段あまり交流がない子と一緒に活動することで交友関係が広がる契機となるかもしれません。提案した結果、子ども達は予想以上にすんなりと受け入れてくれ、アナログデーの実施が決定。早速本日がその初日となったのです。
毎週金曜日はクッキングの日。今日のメニューは天ぷらうどんです。普段はあまり積極的に調理をしない子も進んで調理に参加してくれて、とても美味しく出来上がりました。午後からは、ボードゲームやカードゲームで遊んだ後、スタッフも含め全員でサッカーへ。気持ち良い汗をかきながら楽しい時間を過ごしました。これまであまり交流が無かった子達が一緒に遊んでいたり、全員で同じ活動を楽しんだりとデジタル機器を使わないことで活動に一体感があった一日となりました。初めてのことに挑戦する喜びを感じたり、新しい友達が出来る機会となれば本望です。子ども達の反応も上々。これから毎週金曜日はアナログデーにしたいと思います!
本日も最後までお読み頂き有難うございました。
もし、お子さんの不登校などでお悩みでしたらご連絡下さい。
私でよろしければ真摯に対応させて頂きます。