にらさき不登校親の会「すばるの会」でお話させて頂きます!
こんにちは!
中西紀説(なかにしのりつぐ)と申します。どうぞ「のんちゃん」と呼んで下さい!
私は山梨県南アルプス市で不登校児の居場所として体験型フリースクール「みんなのおうち」を運営しています。
私自身、中学生の時に不登校を経験しました。その時に負った劣等感・無能感・自己否定感がトラウマとなって40歳まで苦しみ続けました。一時は引きこもりとなり、自殺未遂を図ったこともあります。父親となってからは我が子も不登校となりました。フリースクールを始めてからは沢山の子ども達と関わってきました。
そんな人生を通して得た大切な気付きや想いを綴ります。
第2回『教育ごちゃまぜ座談会』を開催しました!
18日(日)は、第2回目となる「教育ごちゃまぜ座談会」を開催しました!
この会は、保護者の方や学校の先生、行政の関係者、フリースクール関係者、一般の方々などが各々の立場の垣根を越えてごちゃまぜになって議論する場です。これまでは教育や子ども達のことについてみんな真剣に考えていながらも一堂に会する機会がありませんでした。それぞれの立場から問題意識を持って子ども達の未来のためにどうすればいいかを熱心に考えている同志でありながら、この同志の間は交流があるどころか分断されており、敵対関係にすらあったのです。私はここが最大の問題だと思いました。本来であれば互いに協働関係にあるべき関係者間が敵対してしまっている。故に教育に関する問題は遅々として進まないのです。今こそ教育や子ども達のことについて本気で考えている方々が連携を取るべきではないでしょうか。そのような主旨で本会を始めることにしました。教育や子ども達のことについて関心のある様々な方が集まって話をする機会を設けたかったのです!せっかくならば日本全国の同志と繋がりたいという想いからオンラインにて開催することにしました。
今回のテーマは「信州型フリースクール認証制度について学ぼう」です。今年度から長野県で始まった「信州型フリースクール認証制度」は、認証という形を通じてフリースクール等に対する運営補助や運営体制への支援を行うという制度であり、官民共同によって進められた先進事例として全国から注目を集めています。今回はこの制度について発足の経緯や制定までの道程、運用後の実態や問題点などを学びます。そして何と!講師を務めて頂くのは、信州大学 教職支援センター准教授の荒井英治郎先生です!荒井先生は「信州型フリースクール認証制度検討会議」の座長を務められた方で、この制度について一番詳しいと言っても過言ではありません。さらに「信州フリースクール居場所等運営者連絡協議会」代表の村上陽一さんにもゲスト参加して頂きました。何とも豪華なゲストを迎える今回は、北は東北から南は沖縄まで全国からご参加頂きましたし、その肩書きも、保護者・教員・フリースクール運営者など実に様々。まさにごちゃまぜになっての座談会となりました。
今回の構成は、まず荒井先生に制度説明をして頂き、その後、村上さんによる補足説明。それからグループに分かれてのディスカッション、グループごとの発表、質疑応答という流れです。荒井先生からは、制度が出来るまでの経緯や具体的な事例、制度の概要、課題と展望などを詳しくお話して頂きました。その中で感じたのは、不登校であろうがなかろうが全ての子どもの学習権を保障するという荒井先生の覚悟です。そのことは「この制度は先進事例ではなく挑戦事例です」というお言葉に如実に表れていました。フリースクール認証制度にばかり目が行きがちですが、長野県では令和3年度から①不登校児童の学校以外の「まなびの場」支援事業、②不登校児童生徒の学びの継続支援事業という形で不登校児童生徒に対する支援事業を行なっており、子ども・保護者・学校・市町村を結ぶ取り組みがなされていたのです。そのような土壌があってこその認証制度であると痛感させられました。荒井先生が仰るには「制度を作るだけであればどこでも作れる。仕組みを作るだけであれば簡単なこと。しかし、大事なことはその仕組みを支える人達の協働体制やサポート体制がいかに整っているかということ。」だそうです。次に、村上さんからは「なぜ学校以外の学びはなかな理解されないのか?」について補足説明して頂きました。子どもを取り巻く法律には「教育基本法」と「子ども基本法」がありますが、その実像としては、教育基本法は社会を真ん中に置いたものであり、子ども基本法は子どもを真ん中に置いたものなのです。つまり、同じ八ヶ岳でも山梨県側から見たものと長野県側から見たものとでは全く形が違うように、子どもの学びに関しても、教育基本法から見たものと子ども基本法から見たものとでは全く解釈が異なっているのです。学校以外の学びが理解されない所以はそこにあるのではないかとのことでした。グループディスカッションでも闊達な意見が飛び交い、質疑応答も相次いで、時間が押してしまうほどの盛会となった今回、不登校支援に関して過渡期を迎えている今、大事なことは新しい制度を作ることではなく、対話を続けていくことである。手間暇かけて泥臭く進めていくしかないと感じた座談会でした。講師を務めて頂いた荒井先生と村上さんに心よりお礼申し上げます。
本会は、月に一度のペースで開催します。参加条件は特にありません。教育や子ども達のことについて関心がある方であれば、どなたでもご参加頂けます。来月は16日(祝)の19:30から開催予定。詳細は追ってお知らせします。子ども達が輝ける未来のために、垣根を越えてみんなで繋がりましょう!
本日も最後までお読み頂き有難うございました。
もし、お子さんの不登校などでお悩みでしたらご連絡下さい。
私でよろしければ真摯に対応させて頂きます。