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東京サマーランドに行こう!〜就労編〜

中西紀説

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テーマ:みんなのおうち

こんにちは!
中西紀説(なかにしのりつぐ)と申します。どうぞ「のんちゃん」と呼んで下さい!

私は山梨県南アルプス市で不登校児の居場所として体験型フリースクール「みんなのおうち」を運営しています。

私自身、中学生の時に不登校を経験しました。その時に負った劣等感・無能感・自己否定感がトラウマとなって40歳まで苦しみ続けました。一時は引きこもりとなり、自殺未遂を図ったこともあります。父親となってからは我が子も不登校となりました。フリースクールを始めてからは沢山の子ども達と関わってきました。

そんな人生を通して得た大切な気付きや想いを綴ります。

東京サマーランドに行こう!〜就労編〜



〜前回のおさらい〜
予定決めミーティングの中で、子ども達から「東京サマーランドに行きたい!」という案が出ました。ところが、それには多額の費用がかかることが判明。その費用捻出法について白熱の議論が続いたのでした。
↓前回のコラムはこちら↓
東京サマーランドに行こう!〜企画編〜

東京サマーランドに行くために必要な費用捻出法について継続審議した結果、子ども達から出た案は「働いてお金を稼ぐこと」でした。自分達で働いて必要な費用を稼ごうというわけです。そこで私は、日頃から懇意にしているKEIPE株式会社の赤池社長に連絡して今回の流れを説明。子ども達を就労させてくれないか相談してみました。すると赤池社長も子ども達の意を汲んで下さり「いいですね!是非やりましょう!」と二つ返事でご快諾下さりました。ただし、子ども達を就労させることは労働基準法で禁止されています。そこで今回はあくまでも職場体験という形を取りました。子ども達はKEIPEの職場を体験するという形でお手伝いをさせて頂く。その頑張りに対する謝礼として、KEIPEからみんなのおうちに寄付をしてもらうということになったのです。

こうして迎えた職場体験当日。子ども達がお手伝いするのは、桔梗信玄餅の表示シール貼り・ふるさと納税用の桃の梱包・チラシ折りといった作業です。まず良い意味で意外だったのは子ども達の意識が高かったこと。サマーランド云々は別にして働くということに対する意識が高く、積極的に取り組んだ結果、2日間の職場体験中音を上げる子は1人もいませんでした。また、KEIPEは職場の雰囲気がとても良く、スタッフの皆さんが和気藹々と楽しく働いています。障がいを持たれている方が多い職場ですが、障がいの有無といった境界を設けることなく、皆さん対等に働かれています。子ども達のことも子ども扱いすることなく、仲間として迎えて下さり、親身になってご指導頂いたおかげで子ども達も楽しく仕事をすることが出来ました。2日間の職場体験が終わった後、「楽しかった!」「また来たい!」「もっと働きたい!」「毎週でもいい!」といった声が続出していたのが何よりの証と言えるでしょう。さらに、KEIPEの皆さんからは子ども達の働きぶりを高く評価して頂き「本当に助かりました」とのお言葉をもらえました。この言葉は子ども達にとって大きな自信となったことでしょう。今回、こうして我慢や強制を強いられたりするのではなく、楽しく主体的に働いた結果、サマーランドというさらに大きな楽しみを得ることが出来たのは子ども達にとって貴重な経験になったと思います。働くとは本来、楽しいことであり、大人になるって素敵なことなんだ。子ども達が少しでもそう感じてくれたのであれば幸いです。

赤池社長及びKEIPEの皆様には、繁忙期であるにも関わらずこのような素晴らしい機会を設けて下さり、心より感謝申し上げます。本当に有難うございました。この経験は子ども達の今後の人生の糧となることでしょう。職場体験が終わって子ども達が腹ペコで帰って来ると、居残り組の子達がお昼ご飯を作って待っていてくれました。その優しい気遣いが嬉しいですね。みんなの成長を実感した2日間となりました。

こうして無事にサマーランド行きの費用捻出に成功した子ども達。いよいよサマーランドに向けて出発します!次回「東京サマーランドに行こう!」3部作最終回「実現編」へと続きます。



本日も最後までお読み頂き有難うございました。
もし、お子さんの不登校などでお悩みでしたらご連絡下さい。
私でよろしければ真摯に対応させて頂きます。

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中西紀説
専門家

中西紀説(フリースクールの運営)

一般社団法人ワンオブハート

発達障がいがあるわが子と自身の不登校経験から得た多くの気づきをもとに、体験型フリースクール「みんなのおうち」を運営。子どもの心に寄り添って自己肯定感を育み、主体性を引き出す学びの場を提供。

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