フリースクールをやる上で大事なこと
こんにちは!
中西紀説(なかにしのりつぐ)と申します。どうぞ「のんちゃん」と呼んで下さい!
私は山梨県南アルプス市で不登校児の居場所として体験型フリースクール「みんなのおうち」を運営しています。
私自身、中学生の時に不登校を経験しました。その時に負った劣等感・無能感・自己否定感がトラウマとなって40歳まで苦しみ続けました。一時は引きこもりとなり、自殺未遂を図ったこともあります。父親となってからは我が子も不登校となりました。フリースクールを始めてからは沢山の子ども達と関わってきました。
そんな人生を通して得た大切な気付きや想いを綴ります。
みんなのおうちは3周年を迎えました!
2024年3月29日、体験型フリースクール「みんなのおうち」は開校から3周年を迎えることが出来ました!
振り返ればこの3年は「子ども達にとってより良い場とするためにはどうすればいいのか?」を考え続けた日々でした。試行錯誤をくり返しながら、想いを成文化してはスタッフと共有し、少しずつ土台を固めていきました。その過程には失敗もありましたし、子ども達を傷付けてしまったこともありました。右往左往したことも数知れずあります。
ただそんな中でも、一つだけ胸を張って言えることがあります。それは、いついかなる時も子どもを中心に考えてきたことです。子ども達のことを第一に考え続けてきた3年間でした。フリースクールに定義はありません。そこをどのような場所にするかは運営者の裁量に委ねられています。子ども達が学校の代わりに長い時間を過ごす場所であり、彼らの人生に与える影響も少なくないことを考えると責任重大です。「フリースクールでの学びとは何か?」そこに正解はありませんが、子どもを中心に据えながら彼らの成長のためにどうあるべきを考え続けることこそが正解なのかもしれないと感じています。
みんなのおうちの理念は『答えはその子の中にある』何が好きで、何を学び、どんな道へ進んで、どんな人生を歩むのか。それらは全て子ども自身が決めることであり、親の意思や一般常識、世間体などに囚われるものではない。よって、私達は子どもが持つ個性を尊重し、その個性を活き活きと発揮出来る環境を整えるべく努めています。
みんなのおうちは子ども達が安心して過ごせる居場所であり、あるがままの自分を出せる場所。大人が知識や枠を「与える」教育(教え)ではなく、子どもの主体性を「引き出す」教育(学び)の場です。そのため教科学習に囚われない生活を通した学びを重視し、「やりたい!」という気持ちを尊重すると同時に「やりたくない」という意思も尊重しています。つまり、完全に子どもが主体の場なのです。さらに、先生対生徒ではなく、大人対子どもでもない。人間対人間として対等な関係の中で、大人も子どもも共に成長していく『共育』の場であることを掲げています。
私達が考える幸せな人生とは、「自分は自分のままでいい」という自己肯定感(自己受容感)に基づき、自己決定出来る人生のこと。自己決定出来たならば、他者と比べることもないし、世間体や一般常識に囚われることもないでしょう。自分がやりたいことを自分で決められる。それこそが幸せな人生だと思うのです。子ども達もいつか人生を自己決定出来るようになってほしい。そのために不可欠なのが自己肯定感。よって、みんなのおうちは子ども達の自己肯定感を育むことを第一義の目的としています。
この3年で子ども達は大きく成長しました。彼らの成長に合わせて、みんなのおうちも成長していかねばならない。私達の目指す「共育」に完成もなければゴールもありません。より良い場所を目指して、4年目以降も子どもを中心に据えながら成長を続けていきたいと思っています!
本日も最後までお読み頂き有難うございました。
もし、お子さんの不登校などでお悩みでしたらご連絡下さい。
私でよろしければ真摯に対応させて頂きます。