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出席扱い認定の意義とは?

中西紀説

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テーマ:不登校

こんにちは!
中西紀説(なかにしのりつぐ)と申します。どうぞ「のんちゃん」と呼んで下さい!

私は山梨県南アルプス市で不登校児の居場所として体験型フリースクール「みんなのおうち」を運営しています。

私自身、中学生の時に不登校を経験しました。その時に負った劣等感・無能感・自己否定感がトラウマとなって40歳まで苦しみ続けました。一時は引きこもりとなり、自殺未遂を図ったこともあります。父親となってからは我が子も不登校となりました。フリースクールを始めてからは沢山の子ども達と関わってきました。

そんな人生を通して得た大切な気付きや想いを綴ります。

出席扱い認定の意義とは?



現在、みんなのおうちは南アルプス市教育委員会から出された「指導要録上出席扱いとすることができる不登校児童生徒を対象とした民間施設(フリースクール等)のガイドライン(案)」に基づき、指導要録上出席扱いとされることが正式に認められています。つまり、みんなのおうちに出席すると、その子が在籍する学校でも出席扱いとなるのです。(南アルプス市在住で、保護者の方が希望された場合に限ります)そこで今日は、出席扱いが認定されることの意義について考えてみます。

私は、出席扱い認定には以下の3つの意義があると思っています。

①高校受験が有利になる
高校受験の際には学力検査と同様に調査書による内申点が重視されるため、長期欠席により調査書の評価が低くなりがちな不登校児童にとっては不利な状況でした。これが、調査書に出席日数としてカウントされることで高校受験の際の不利な状況が改善されることになります。ただし、山梨県教育委員会は、先月26日に「長期欠席者を対象とした調査書なしの県立高特別選抜入試制度」の導入を発表しました。これにより今後、山梨県においては①の意義は薄れていくのかもしれません。

②本人及び保護者の励みになる
出席扱いが認定となり、保護者の方から喜びの声を頂きました。「これまで白紙の通知表ばかりもらっていたのに、出席日数のところにフリースクールへ登校した日数がカウントされている。学校からのコメント欄には、フリースクールでの活動内容が記載されている。これがどんなに励みになるか。学校との連携を有難うございます。」
これは不登校児童本人にとっても同様でしょう。学校からの通知表に出席日数が記載されることは、不登校児童及び保護者の方にとって大きな精神的励みになるのです。

③学校とフリースクールの連携が深まる
出席扱いの認定により、学校とフリースクールとの連携が深まります。具体的には、月次の出席報告であったり、学期末の総評であったりを担任の先生とやり取りすることになるのですが、これは双方にとって有益なのです。学校側は不登校児童がフリースクールでどのように過ごしているかを知ることが出来ますし、フリースクール側としては子ども達に更なる成長の機会を提供出来る可能性が生じるのです。例えば、担任の先生と直接やり取りをする中で、イベントの招待を送ることも可能となります。その結果、みんなのおうちの喫茶店イベントに担任の先生が来てくれたこともありました。その時、その先生が受け持っている子は本当に嬉しそうでした。「学校には行っていないけど、先生は自分のことを気にかけてくれている。」そんな機会が持てたのは、出席扱い認定があったからこそだと思います。

以上、出席扱い認定の意義について考えてみました。出席扱いが認定されることで、不登校児童及び保護者の方に与えるプラスの影響は少なくありません。山梨県は県下全域においてこの制度の導入を検討しているとのこと。この制度が山梨県のみならず、日本の全都道府県に導入されることを願ってやみません。

本日も最後までお読み頂き有難うございました。
もし、お子さんの不登校などでお悩みでしたらご連絡下さい。
私でよろしければ真摯に対応させて頂きます。

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中西紀説
専門家

中西紀説(フリースクールの運営)

一般社団法人ワンオブハート

発達障がいがあるわが子と自身の不登校経験から得た多くの気づきをもとに、体験型フリースクール「みんなのおうち」を運営。子どもの心に寄り添って自己肯定感を育み、主体性を引き出す学びの場を提供。

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