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NISAにはない!保険会社が提供する個人年金保険・変額年金の特性と優位性とは?

桑本哲夫

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テーマ:公助・共助・自助を考えましょう



NISAにはない!保険会社が提供する個人年金保険・変額年金の特性と優位性とは?

近年、資産形成や老後資金の準備手段として「NISA(少額投資非課税制度)」が広く知られるようになりました。2024年からは新NISAがスタートし、非課税枠の拡大などでさらに注目されています。しかし、すべての資産形成ニーズをNISAだけでカバーできるわけではありません。

実は、保険会社が提供する「個人年金保険」や「変額年金保険」には、NISAにはない特性と優位性があります。本記事では、これらの商品が持つ独自の魅力と、NISAとの違いについてわかりやすく解説します。

1. 保険と資産形成を両立できるのが最大の特長
個人年金保険や変額年金保険は、「保険」と「資産運用」を組み合わせた商品です。つまり、老後の年金準備という目的に加え、万が一の備えや死亡保障も含まれているのがポイントです。

一方、NISAはあくまでも「投資制度」であり、死亡保障などの機能は含まれていません。つまり、投資によって得た利益に対する「税制優遇」が主目的であり、保険のような保障機能はありません。

★ 保険機能の例:

★被保険者が死亡した場合に、運用結果にかかわらず一定の死亡給付金が支払われる
★一定期間後、年金として定期的に受け取れる(終身型・有期型が選べる)

2. 長期・計画的な積立がしやすい
個人年金保険や変額年金保険は、多くの場合10年〜30年などの長期間にわたり積立を行う設計になっており、途中で簡単に引き出すことはできません。これを「デメリット」と捉える向きもありますが、逆に言えば「強制的な積立」になるため、計画的に老後資金を準備したい人にとっては非常に効果的です。

NISAは途中換金も自由ですが、裏を返せば「つい使ってしまうリスク」もあります。保険型商品は、「手をつけにくい仕組み」だからこそ、確実に資産を積み上げたい人に適しているのです。
3. 変額年金保険には運用益が期待できる
個人年金保険には「定額型」と「変額型」がありますが、近年注目されているのが変額年金保険です。これは、株式や債券などのファンドに資産を配分し、運用成果によって将来の年金額が変動する仕組みです。

一見すると、NISAで投資信託に投資するのと似ていますが、大きな違いは「保険の枠組みの中で運用する」ことにあります。

変額年金保険の特性:
運用成績によって将来受け取れる年金額が増減する

死亡保障がついており、運用成績が悪くても最低保証がある商品も多い

年金として受け取る際に、「公的年金等控除」が使える場合もある

つまり、投資のメリット(資産の成長)と保険のメリット(保障)を両立できる点が、NISAとの大きな違いです。

4. 税制上の優遇も一部で受けられる
NISAほど明確な「運用益非課税」という制度ではありませんが、個人年金保険や変額年金保険にも一定の税制優遇があります。

たとえば、個人年金保険は「個人年金保険料控除」の対象となり、最大で年間4万円(所得控除)までの控除が受けられます。また、変額年金を年金形式で受け取る場合は、公的年金等控除の対象となり、所得税の負担が軽減される可能性があります。

5. 老後資金準備に特化している点が最大の優位性
NISAは、短期・中期・長期、いずれの投資目的にも使える柔軟性がありますが、裏を返せば「目的があいまい」になりがちです。対して、個人年金保険や変額年金保険は、「老後資金準備」に完全に特化した商品設計になっており、60歳・65歳などの「受取開始年齢」が明確に設定されます。

これは、老後資金を着実に準備したい人にとっては大きなメリットです。目的に応じて最適な商品を選ぶことが、資産形成では極めて重要です。

NISAにはない!保険会社が提供する個人年金保険・変額年金の特性と優位性とは?

NISAと保険商品は、どちらか一方を選ぶのではなく、目的に応じて併用することが理想的です。短期〜中期の資産運用にはNISA、老後の備えには個人年金・変額年金を活用することで、より堅実でバランスの取れた資産形成が可能になります。

老後の不安を軽減し、確実な準備をしたい方には、**NISAにはない「保険ならではの安心と仕組み」**が大きな味方となるはずです。是非、当社相談窓口やライフプランナーに相談しながら、自分に合った選択をしていきましょう。

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桑本哲夫
専門家

桑本哲夫(保険コンサルタント、金融商品仲介業)

有限会社 エフ.ピー.ワン

IFA・中立的な視点から最適な金融商品を提案します。少額からでも始められる計画的な投資でお金を働かせ、インフレに負けない堅実な財産運用を考えてみませんか。IFAと共に確かな資産形成を始めましょう。

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