憲法記念日に思うこと ~今こそ2025年問題を考えよう~
「介護うつ」にならないように
親の介護・・・ 突然母が倒れた、何をすれば・・・
昨年5月からしばらくコラムを書かなかった、いや書けなかった。
あの暑い日、昨年7月13日午前、電話で「ちゃんと水分補給しなよ」なんて話をして、元気そうにしていた母が、夕方になって携帯に電話をかけてきた。
「おまえ今どこにいるの?」 「うん事務所だよ・・・」「体動かなくなった、起きられなくなった。」 「えーっ、すぐ行くから」
実家に駆け付け、母の容態を観察して救急車を手配。
突然始まって、いつまで続くかわからない介護の始まりです。
私は職業として、多くの高齢者の方々の介護にたずさわっておりますが、肉親の介護は初めてです。
高齢者問題を中心に、相続や遺言そしてお悩み相談やより良い解決のためのアドバイスを専門にライフワークにしようというきっかけになったのは、亡き父の病気入院と唐突な死でした。
しかし、父の病気は入院して病院に行ったきり、家に戻ってこれないほど悪化していたため、今回の母の病気こそ自らの初めての介護体験となります。そして今もその真っ最中なのです。
実の親の介護は、職業としての介護とは全く違うというのが実感です。
他人の介護と差があるというのではなく、肉親だという事で逆に多くの気遣いが必要になります。
以前のコラムにも書きましたが、特に実の親の介護の場合に「介護うつ」になる人が多いという指摘があるようです。
元気な、明るかった親、やさしかった親、頼りがいのあ る親が、病気で突然倒れこんだり、寝たきりになったり、あるいは認知症になったりすると、そんな親の姿を見て強い喪失感に襲われ「うつ」状態に陥る人が多いのだそうです。
介護従事の方々とも話しますが、それらの方にもお家に帰ると肉親の介護を行っている方がたくさんいます。
やはり、親の介護となると仕事の介護以上に疲れが溜まり、「介護うつ」状態になるみたいという方が沢山います。
親の介護のため、サラリーマンの方が、人事異動を断ったり、残業をしないことで評価が下がり、出世をあきらめて介護に没頭するなんて例も数多くなりました。
ふと考えると、こんなに長寿の超高齢社会になった現代は、「もしかして介護が人生そのものになっている。」のかもしれませんね。
介護で苦労なさっている方は一人で悩まず、みんなで愚痴りましょう。悩みを分かち合いましょう。
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