3打数2安打
8月28日公開のコラムにて紹介させて頂きました、お寺の遺品整理の作業見積りをされていたお客様より連絡がありました。
見積り立ち会い当日は事前に相見積りを取っているとのお話を伺っており、ご用命頂けるか多少気をもんでおりましたが、
「ぜひ、御社に整理作業をお願い致します! 見積り金額はすぐに振り込み致します!」
と、ありがたいご連絡でした。
他社の見積りと比べて、作業内容や提示金額はどうなのか、見積り作業時には大変慎重、尚且つ及び腰での交渉ではありましたが、契約締結後はご依頼主のご希望もあり即対応のスピード作業、
「すぐに作業に取り掛かってもらえますか?」
このような流れで遺品整理の作業スタートとなりました。
依頼現場は海に近く潮の香りが漂っておりますが、現場付近の道路状況はとても狭いうえに大変複雑な路地となっており、車のすれ違いは不可能な状況、大型車両の進入も不可、さらに玄関は道路より4メートルほど高台にあります。近隣住民のご迷惑とならぬように出勤時間が過ぎるのを待ち、また帰宅時間前の作業終了を目標に作業開始。それでも作業中に幾度となく、奥からクラクションや、大きな声で呼び出しなど作業車の移動を促されます。もちろん作業前にはご依頼者様、また私共も作業予定など提示説明して道路封鎖での作業を周知徹底、それぞれのご近所さんから承諾を得てはおりましたが・・・、なかなかうまくいきません。このような状況のため作業効率は上がらず、予定作業日数のおよそ1、5倍となり、延べ実作業6日ほど要することとなりました。
作業初日はご契約者様も立ち会う中での作業となり、作業中に新たに出てくる貴重品や、少額のお金や印鑑、手紙に写真など、本寺に関する書類などもオプション仕分け作業。
祭壇奥の下棚からはいつの時代の物か骨箱や骨壺、多くの仏具など、一般のご家庭から出てくる物とは比較にならないほどの量が出てきます。それら全てに目を通して頂き分別致します。
初日作業でご依頼者様との共同作業は終わりとなり、翌日からは私共だけの作業となります。
「信用してますので、 すべてをお任せします!」
ご依頼者様の一任を受け、終了までの期間は当社社員だけの作業となりました。
整理現場に目を向けますと、檀家さんなどの寝泊まり時に使用された物でしょうか?寝具類が大変多い事それに座布団の数、書籍類や食器類も凄い量です。大型冷蔵庫の運び出しにも一苦労で階段を休み休み、一段一段慎重に運びます。
缶詰や漬け物瓶、調味料などの買い溜め品も多く残されたまま ほとんど中身が入ったままの状態です。これらは全て容器から出して廃棄処分となりますが、全員がマスクにゴム手袋で缶切り片手に缶や瓶の開封作業。玄関前での作業でしたが一時、周辺の臭いが大変な事になりました。
廃棄品の分別作業もようやく終わり、辺りを見ますと生ゴミ処分となるビニール袋の数が凄いことになってます。
数日を要しましたこの作業も全て完了、他県にお住まいのご依頼人様へ作業終了のご報告をします。
数日後、ご依頼主様立ち会いのもと遺品整理作業の確認を致します。
全ての家具類、生活用具のない現場を一巡したのち、
「いや~凄いもんですね!こんなに綺麗になるんですね!」
「こんなに広かったんだ~」
スマホを取り出しては各部屋を撮影しておりました。おそらくご自身もこんな実家を見るのは初めての事でしょう。生活用品の何も無い空間。お父さんとお母さん、ご自身とご兄弟で生活した頃を想い出しているのでしょうか?
私どもの作業に対し大変お褒めのお言葉を頂き業務完了することが出来ました。
帰り際に二人でご近所さんへご挨拶をさせて頂きました。
「作業中は大変ご迷惑をお掛けしました」
「いえいえ~ 何も何も~」
笑顔でご挨拶も終了。ご依頼人様とも互いの感謝を伝え合いながらお別れとなりました。
今回の遺品整理業務も無事終了となりました。ご依頼いただきまことにありがとうございました。
大変お世話になりました。
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