厳しい寒さ?冬期間、そんな時に・・・
未だ期中ではありますが、お陰様で今月の遺品整理業務実績は見積り依頼3件、そのうち受注数は2件、1件の未契約となっております。
先月からの引き続き作業現場が1件あるなかで、決して多い受注件数では御座いませんが、質の高い遺品整理を心掛けながら、本業のリサイクルショップの経営、新規事業の海洋散骨の立ち上げ、その他いろいろと多忙なこの時期を考えますと、ほどよく忙しく充実した一ヶ月と言えます。
そうしたなか、ご契約できなかった1件について「その理由は?」と考えますと、結論からいって見積り額の中身をよく説明できなかった点が挙げられます。依頼内容が少し複雑だったこともあり、もう少し見積り金額も含めて、詳細な説明が必要だったのでは、と、反省しております。
そういった反省に至るまでの経緯として、今月の2件、先月からの引き続き1件、どれも物量のある一軒家の急ぎ仕事でした。どちらも空き家でしたが不動産業者の仲介で既に賃貸や売却が決定されていた為、次の入居者の入居日も直近であり、急ぎの条件という事もあり当社の見積り提示から時間的余裕もなく、ご依頼も即日決定。一日の作業平均動員数が8人~10人程度、車両も平均4台フル稼働。その甲斐あって、契約上の基本作業は予定期間の4日間で完了しましたが、次の入居者や依頼人のお気持ちも察し、ハウスクリーニング、窓清掃や庭の雑草処理までサービス作業!!!
どちら様にも大変喜ばれましたが、経営者としては作業人数の経費などを考えますと、今回は本当にボランティア作業で終えたようで少し反省もしております・・・。
そんな矢先の3件目のお見積もり依頼でしたので、確りと実を取るべきハウスクリーニングやお庭の雑草処分も計算に入れての見積りをご提示させて頂きました。仕事量から決して高くはない、普通の金額提示と考えておりましたが・・・ご契約いただけませんでした。残念です。
アパートやマンション物件と異なり、田舎の一戸建ては室内動産処分だけのご契約であっても外周り、お庭周りは瓦や雨樋破片、玉石にブロック、植木鉢の残骸や枯れ葉、小石や雑草に、何処から飛んできたかゴミ溜まり・・・。
依頼人や仲介不動産業者も「室内動産だけでの処分見積りで結構です」、とは皆様おっしゃいますが、いざ仕事に着手しますと、「ついでに、あれも!これも!」と仕事がいつの間にか増え広がり現場作業員からは苦情が出る事も多々あります。今回はその辺を見越しての見積りでした。
数日後、この依頼は近所の物件でしたので、後学のためにと他社様の仕事ぶりを拝見させて頂きました。さすがに手慣れたプロの仕事です。既に作業は完了しており、室内の動産は確りと運び出されておりました。ただし室内清掃された形跡はなく、外周りも全く手付かずの状態で、雑巾掛けや窓拭きもされていない様に見受けられました。契約内容によっては当然これも有りで、これが依頼者の希望なのか・・・などと、考えさせられます。
以後気を付けよう!折角の配慮や気遣いも説明不足の見積りでは誤解を生みます。価格に付加しないでさり気ないサービスが出来るようになるには、まだまだ修業が足りません。どこかの宣伝フレーズでは御座いませんが「何も足さず、何も引かず」本来の仕事とはこれが鉄則! 基本に忠実に! 勉強になりました。
但し、全室掃除機清掃、全床面スチーム洗浄、洗面、シンク、浴室浴槽やトイレなどは薬剤洗浄磨き上げ。これだけは当社の譲れないセット作業です。勿論見積り金額に付加されることは御座いませんのでご安心願います。
海洋散骨
4月1日からの海上不定期航路運送事業(海洋散骨等)の業務を開始しておりますが、既に1件が契約済みで8月に実施の予定となっております。
さらにもう1件、来月執り行う方向で現在調整中。
船の整備は終了しておりますが、乗船される女性の方へのちょっとした気配りなどを・・・
船のトイレ(マリントイレ)は家庭用とは違い、使用法など少し面倒です。イラストや操作レバーに番号を表記し、その手順をトイレドアに貼り付けました。また夏場の直射日光対策として、キャビンの全窓にUVカットフイルム貼りました。これで女性の方も安心して乗船して頂けると思います。また、海上で故人の好きだった音楽を流すための音響設備の取付けなどなど、船の改造も順調に進んでおります。
船上葬での必須アイテム「鐘」
最初の黙祷!3点鐘(さんてんしょう)
最後のお別れ時の最敬礼でまた3点鐘
他の地域では8点鐘、10点鐘など色々とスタイルも有るようですが・・・
専用の鐘を購入し船へ取付けました。厳かでありながら遠くまで響き渡る鐘の音。故人をおくるご遺族の心に染みる鐘の音、きっとご満足頂けるものと思います。
長年の現場経験から一言
【実家のお墓や菩提寺とのお付き合いについて】
お客様から聞いたお話しで「えっ!」と、思う様なお話がよくあります。
嘗て昭和の初め頃は70戸も有った集落も、今ではそれも半数ほど。集落内のお寺さんも経営は厳しいようです。
お寺さんの年間行事も激減でお葬式一つをとっても、お布施となる金額を近年では集落内の決め事のようで、お寺さんより逆に提示されるそうです。お聞きしましたところ結構な金額で驚きました。
自身も年金暮らしで金銭的に余裕も無く、やむを得ず父親の葬儀を市内のセレモニー社と掛け合い、お手頃な価格で葬儀は無事に済ませたとのこと、結果、菩提寺さんを葬儀には呼ぶ事をしなかった。その後、四十九日も過ぎお寺に納骨の段取りをと、お話を進めたところお寺さんや集落寺総代達より実家の墓に納骨がすんなりと認められず未だ許可されない状態で話し合いが続いてるようというお話しを伺いました。
今の時代を反映していると言えばそれまでですが、理不尽ともとれるようなお話が現実にあるようです。
故人を偲び丁寧に粉骨します
「6月初め頃に考えて下ります」と、先日粉骨作業のご依頼があり、依頼人も立ち会いでの粉骨作業となりそうです。現在、特別に誂えた粉骨室にて順調に準備が進んでいる所です。
お陰様で来月も忙しくなりそうで皆様のご要望に応えるべく、作業環境が整っていくにつれて、私共の心構えも引き締まるおもいで、日々、準備作業に追われております。
「日本一安全で安価な海洋葬、心に染みる海洋散骨!」
皆様のお問合せをスタッフ一同お待ち致して下ります。
山形遺品整理
直営 有限会社 風車
代表取締役 入澤和志郎