墓じまいと海洋散骨葬
2024年8月コラム
【江戸時代から続く歴史あります実家の墓じまいのご相談】
今月初め県外に住まいする方からお電話にて墓仕舞いのご相談を頂きました。
お寺の過去帳から20数名のご先祖様が埋葬されていると伺いましたが
どのような状態で残されているお墓なのか大変気になる処でした。
ご相談者は都会で暮らす90歳代のご夫婦、共に大変確りとしたお話ぶりでした。
自宅のパソコンで当社のHPを発見、お電話を頂いたようです。
現役時代から仕事でパソコンを使用する時も有った様です。
如何せんご高齢でメールより電話が早いとの事でお電話を頂きました。
当社のHPにヒットした際の情報を元に電話をくださったようです。
(御社に全てお任せを致しますので宜しくお願い致します)
このような会話から始まりましたが2年程前にご自宅の販売などで来県、
数日に渡り分家筋にお泊り、販売契約も終わり地元に戻るのもこれが最後ではと・・
親族ご一緒でお墓参りをされたように伺いました。
その際も地元親族とも墓じまいについては話題に出ていたようですが・・
お話を伺っておりますと掘り起こされたご遺骨は全て海洋散骨葬に、
墓石は全て解体処分で更地にしてお寺さんに戻す・・このようなご依頼内容でした。
墓所は地元に有ります古寺の管理墓所、改葬前に法律上の手続きが必要です。
役所に改葬許可申請書提出に先駆けお寺さんより埋葬事実証明を頂き、
市役所へ改葬の申告と許可、合わせて諸証明交付申請書の提出段取りとなります。
上記作業は本来ご依頼人様が行う手続きとなりますが私共でお願いを受け
書類の準備、関係個所へ出向く事となりました。
大事なのはご依頼人様とお寺さんとの離檀作業が有りますが此ればかりは
ご依頼人様とお寺さんで直接お話合いをして頂く事となります。
又墓所解体作業時には墓前にて併願供養祭を願わなくてはなりません。
この辺のお話や流れは私共で入る余地は御座いません。
上記のお話合いが旨く纏まりませんと私共の作業も進むことが出来ません。
離檀話には当然離檀料とか、お寺に納まります開山堂などがどれ位の規模や
数が有るのかなどで新たな処理経費も発生する事となります。
お寺さんの檀家の位置でもその金額が変わるようですが・・。
ご依頼人様とお寺さんとのお話合いを待って私共が具体的に動く事となり
数週間は要するものと思います。
お盆前にご依頼先の墓所まで地元分家の方からご案内を頂き出向きましたが驚きでした。
墓所の広さ、石柱の多さ、お地蔵さんに仏像、石灯籠・・
一見すると3~4軒分の墓石量です。
江戸時代から続く家系、直系一族は何故か皆さま都会暮らし、
お子さんからお孫さんまで、国際的な活動一家の様で
ご相談者ご夫婦以外は殆どが現在では外国生活者の様です。
国内にはめったに戻ってきてない様に伺いました。
ご自身の直系は地元分家筋が数軒あるばかりとか
十数年ぶりで2年前に来県、そこから本件のお話がくすぶっていたとの事、
チョット大変な仕事に思え問題なく事が進めば宜しいのですがお寺さんとの離檀作業が
大変心配な処です。ご依頼人様はご高齢ですし、某お寺さんは地元でも有名なお寺さんですが
離檀料金は聞くところによりますと地元では一番檀家さんも多い処でも有りながら
それぞれの経費も他寺と比べても結構な巾で違いが有るとか聞こえても来ます。
離檀話がうまく進んだとしても全てお任せスタイルでもあり、慎重に事を進めないと・・
墓石店と現地で打ち合わせ、やれるところから慎重にゆっくりと進めて行くことになります。
ご相談者様が高齢でもありお寺さんと直談判とも行かない様で電話などでのお話の様です。
事の決定を待って当社も行動する事となります。
全ての作業が無事に終える事が出来ますように祈る気持ちで一杯です。