長年の現場経験から一言 遺品整理にまつわるお話しをいろいろ
お焚き上げ供養ご依頼品の祭祀財産(仏壇・仏具・位牌・遺影・骨箱・香典袋・お手紙など)について長い間お預かりしておりましたが、先日、瀧水寺大日坊九十五世遠藤住職読経のもと、地元のご依頼者様も数名ご参加頂く中、無事に執り行うことが出来ました。
昨年秋頃からお預かりしていたお仏壇なども御座いましたが、お寺さん行事や天候(雪解け)、住職の体調など、また昨今のコロナ事情を勘案しこの時期に執り行う事とさせて頂きました。
ご依頼を頂いておりましたご家族の皆様には作業が遅くなり大変ご心配をお掛け致しておりましたが、滞りなく作業終了した事をご報告させて頂きました。
ご依頼者皆様にはお寺さんから発行されました閉眼供養札を、県外お住いの方々には作業スナップ写真同封にて郵送ご報告させて頂きました。
色々な理由、それぞれのご家庭の都合にもより先祖代々のお仏壇などの閉眼供養をせざる得ない、ご依頼者にとっては大変心苦しい想いをされたと容易に想像できます。今の時代の生き方、考え方、やむ得ない事情など相続人の葛藤など垣間見る場面に遭遇する機会もございますが、現代の葬送、祭祀財産処理方法など先祖を想いやる行為に何ら変わりは御座いません。
祭祀財産のお焚き上げ供養のご依頼を頂き有難う御座いました。
大変お時間が掛かりました事お詫び申し上げます。
お焚き上げ供養についての詳しくは・・・こちら
20年程共に暮らした愛猫の死 火葬後の粉骨作業
年老いて目も見えなくなりながらも必死に生きた愛猫、先日火葬を終えたところでご相談の電話が入りました。
「急で申し訳御座いませんが、今火葬を終えたばかりですが猫ちゃんのお骨、粉骨作業お願いできますでしょうか?」
1時間後にご来社を頂き、作業の打ち合わせを終え、ご依頼に沿いながら作業をさせて頂きました。セラミック加工の遺骨ペンダントも作りたいとか、
「肌身離さず持ち歩きたい!」
「元気な時に走り回ったお庭に散骨してあげたい」
色々な想いのお話を伺いました。
小さな紙箱に収まる愛猫のご遺骨、婚礼指輪が収まるような白い紙箱、本当に小さくて少量のご遺骨量ですが小瓶に別けて焼骨のまま少量、残りはお庭への散骨分として粉骨作業、紙袋に収めて、その日の為に真空パックを施しお渡し致しました。
色々なご依頼者より色々なご相談を伺いますが、ペットは家族の一員、なかには家族以上の存在とお話しする方もおられます。人間もペットも葬送の多様化時代との認識のもと、ご依頼者のご要望に応じて作業するようにさせて頂きます。
当社ではペット専用粉骨機器を使用しての粉骨作業を実施しています。
実家の親を見送り・・実家の解体作業終了
先月のコラムでもご紹介させて頂きました、ご実家で一人暮らす高齢の父親を見送り、その後実家の解体作業、ご遺族にとっては大変な心労があったと想像も出来ます。築40年程の農業用倉庫でしたが強風によりトタン屋根が剥げ飛び近隣へ飛散、近隣皆様との話し合いの末に今後の事も考え解体作業となりました。
遺品整理作業から始まり母屋、倉庫の解体作業までご依頼を受け先日から1週間ほどで粗方解体作業も終了、庭石や庭木も綺麗に取り除き、残りは掘り起こされた窪みなど埋め戻し整地作業で全て終了となりました。解体作業着手で近隣皆様、ご依頼主さんも大変安堵しておりました。
追加工事での母屋解体作業のご依頼まことに有難う御座いました。
緊急事態宣言も解けた今、海洋散骨葬のご相談が入りました
地元の方から海洋散骨のご相談がございました。
ご遺族皆さん(地元の方が数名、都会に暮らす親族が4名ほど)が乗船参加を予定されているとのこと。
今年秋口に実施したい旨のご相談を受けましたが、このコロナ騒ぎのため他のご契約済みのご依頼者様も実行を先延ばし状態、すぐに日程確定とは言えません。もうしばらくコロナウイルスによる社会情勢を見極める必要があります。聞けば元々は今年春先に実施する予定だったようですがコロナ騒動、県外移動自粛ムードの中での先送りとご判断されていたようでした。
コロナウイルス騒動についてはこれからどのような数値で経緯するのか全く分かりませんが、都会では第二波、第三波まで来るのでは・・・、などと騒がれておりますがどうぞこのまま落ち着いてくれる事を、ただただ祈るばかりです。
更に秋口にかけて再度の県外移動自粛要請となりますと私共の業務計画も更に先延ばしとなりかねません。すべてのご依頼者様への延期報告とスケジュールの組み直し、私共にとっても全業務の予定計画がずれ込む事となり大変困ったことになります。
地元庄内の事業者からも大なり小なりコロナによる影響が出ているとの声が聞かれます。特に飲食業やホテル、旅館業さんは本当に大変な状態です。県や各自治体が積極的にバックアップ体制であの手この手で地元観光客誘致合戦。先日までの移動自粛ムードは何だったのかと思われるくらいの180度転換方針で手厚い保護政策に没頭しております。経済を動かそうと人を動かしお金を動かすことに躍起です。
私共の業界にこのようなフォローは無く、自助努力でこの危機を乗り越えていくしかありません。