厳しい寒さ?冬期間、そんな時に・・・
最近はどこの解体業者様も多忙につき連日フル操業状態で、建物の解体依頼のお話をしても「日程が空いてない」「先が見えない」などの声が聞こえてきます。解体業者様にとってはうれしい悲鳴ですが、依頼する私共にとっては日程調整が難しく、何とも悩ましい限りです。
さて、本件の地区担当役所では空き家解体を推進しており『老朽空家解体支援事業補助金制度』を早くから条例で設定し、地元の解体業者利用時にはその費用の一部を税金で支援、最高額で40万円~50万円が補助されるとの事です。
解体申請書類も細かく設定されており提出書類も多く、毎度苦労をしているとのことですが税金から支出する町役場としても当然審査は厳しいものとなります。
書類の提出から2ヶ月ほど要しましたが、ほぼ予定通りの補助予算が付きました。
現場は築50年以上の歴史を感じる古民家で、中二階などもあり清掃作業では苦労もしましたが解体となるとあっという間、あっけなく建物が崩れ落ちてしまいます。ただ土壁には業者さんも苦労されてた様子。庭木の伐採も含めて作業は10日~14日間程の作業工程となります。
建物に接続するボイラー器具に灯油タンク、トイレや流し台など、畳から全てのドアや建具などを搬出、手作業で取り外せる天井板など全て取り払います。最後に屋根の瓦を手降ろしして手作業は終了ですが、足元に目を向けますと厚い立派な床板が顔を出します。
作業員も口々に
「最近の住宅にこんな床板はないな~」
「もったいないな~当時は高かったろうね」
ここでいよいよ重機投入となりますが、これからは急ピッチで作業が進みます。
母屋の解体が終わりますと裏の倉庫、周囲の木々の伐採作業となります。
作業完成写真は次回のコラムでご紹介致します。
自然葬 山岳散骨に備え粉骨作業
先日、遠方からお問い合わせで亡き父親のご遺骨を粉骨してもらいたいとのご相談がありました。事前に小瓶を3本準備され、当社で真空パック小瓶を3本、残りは紙袋に2袋ほど、大柄な方だったらしく骨量も多くあります。
登山が大好きだったお父さん。生前よく登っていた山、お父さんのお庭だそうで来春あたりに御家族で登山をして静かに散骨を予定されているとの事でした。残りは親子で分け持ちそれぞれがご自宅で供養したいとの計画で粉骨のご依頼がございました。
自然葬についてそれぞれのご家庭の事情や、想いもありご要望も多岐に渡ります。故人の想い出の地に散骨、このようなご依頼を最近特に多く伺います。また自身の菜園に、自身の所有する山や畑に・・・。節度ある供養を心がければ法的にも問題はなさそうで、ご依頼される皆様もそれらの行為について法的な観点から色々と調べているようでした。
それぞれの散骨計画を話す多くのご遺族からは明るく故人をおくりたい、故人の遺志を尊重したいとの想いが感じられます。従来通りの供養の在り方、墓所を求め、お墓を建造し納骨、朝夕仏壇を拝む供養ではございませんが、故人を想うご遺族の気持ちには変わりないものと考えております。
時代の変化とともに供養の在り方も変わっています。大切な方をおくるご遺族との話しに喪失感は無く、故人が喜ぶからと時折笑顔さえ見える、そんな打ち合せとなりました。
粉骨だけのご依頼も承ります・・・こちら
空き家 実家の整理
庄内地域の山間集落にお住まいする方からの整理作業と建物解体のご依頼でした。母屋は築40年程、それでも数年前、長男にお嫁さんを迎え入れる為に水回りなど所々リフォームし、息子夫婦の暮らすスペースは新築増改築されたそうで、真新しく立派なお宅でした。
現在は家族とも市内住宅地に引っ越しされており、大型家財も既に整理引っ越し済み。冬期間1時間ほどの通勤時間も引っ越し後は大変楽になりそうで、毎冬の早朝、雪かき作業から開放されるだけでも嬉しいとのお話しでした。
色々な家庭事情があったようです。お嫁さんを迎えた頃から、家族皆さんで考えていたとの事、夏頃の家族会議で市内に引っ越すことを決めたそうです。
今まで住んでた山間部の実家には立派な土蔵もあり、蔵戸から時代箪笥など多数の古道具を買い付けさせて頂きました。野良着、明治から戦後間もなくまでの生活雑貨など・・・。掛け軸、瀬戸物、もう少し買い付け整理日数はかかりそうですが清掃作業、母屋の解体作業のご相談も頂いてます。
家族皆さん勤め人のため買い付け作業も日曜日限定とまだまだ作業時間は掛かりそうです。
雪の降る前には終えたいと考えております。