厳しい寒さ?冬期間、そんな時に・・・
朝晩は一段と秋を感じる季節となりました。
秋風に吹かれながら静けさのなかに虫の音が心地よく聞こえてきます。中秋の名月を眺めてみようと近くの公園のベンチに腰を下ろしてお月見と洒落込みました。
中秋の名月とはお月様が1年で最も綺麗に見える夜だそうですが、実は満月の前日と知りビックリしました。真ん丸に見えますが十五夜が必ず満月とは限らないそうです。しかしながら実に綺麗なお月様でした。
お月様を見上げながら平素に感謝の気持ちとなりました。
庄内地方では稲刈りが始まりました。大地に根付く全ての作物の収穫時期です。農道や田んぼには稲刈りのコンバインが彼方此方にスタンバイしております。早い農家は既に稲刈りも終わりに近づき出荷に備え乾燥調製中とか。
昔から中秋の名月は農家にとって豊作を祈願し収穫の感謝祭の意味合いもあり色々な収穫物を供えてこの夜を祝ったそうで、月見飾りとして秋の七草など添えた大事な農耕行事だったと聞いております。
お父さんと愛犬
県内にお住まいの方からメールでご相談を頂きました。
「自然葬を考えてますが、父のお骨を粉骨してもらえますか?」
「生前、父が可愛がっていた愛犬のお骨も一緒にお願い出来ますか?」
自然葬・・・樹木葬や海洋散骨葬など今では県内でも多岐に渡る選択肢があり、ご希望もそれだけ多くなりました。
即日返答を申し上げて1週間ほど経った頃に依頼主の奥様と息子さんよりご来社頂きました。
手には真新しい白布に包んだ骨箱と小さな紙箱に収まる愛犬のお骨が。ご挨拶の後にそれぞれの契約書を締結させて頂き、作業内容をご説明しながら、お二人の見つめる中でそれぞれ粉骨作業となりました。
ご依頼者様のご要望で手前供養にお父様のご遺骨を1本の小瓶に納め真空パックを施しお渡し致しました。
「お父さんとワンちゃんは一緒の紙袋に収めて下さい。」
ご希望通りそれぞれの粉骨を一つの紙袋に収めお返し致しました。
ペットも家族の一員、このようなご要望は最近特に多くなっています。
天国でも愛犬と一緒に楽しく暮らせるようにとのご家族の願いです。
粉骨のみのご依頼も承ります・・・粉骨サービス
孤独死と生活保護
お電話でご相談がありました。
「私達家族と別居して5~6年、一人住まいの父が先日亡くなりました。孤独死です」
現場でご相談者の姉妹と待ち合わせ、ご挨拶もそこそこにお話を伺うと、ご遺体が発見されたのは先月の末頃、推定死亡月日は7月中頃、糖尿病と心臓疾患をお持ちの方で死因は大動脈破裂とのこと、60歳前半とまだまだお若い方でした。
現場は築40年程の古い木造アパート、2楷の角部屋で和室二間に台所とトイレに浴室。この時代の建物としては良くある造りです。
和室二間には綺麗な上敷きが引いてあり現場となった居間にはその時の痕跡が確りと残っております。
引っ越してまだ半年程で家財や衣類も最低限、処分整理品も限られております。
気になったのは食品類など自炊した形跡が一つもありません。冷蔵庫の中も空、水も止まっていた様でトイレにはペットボトルが何本も置いてあえりました。なぜか炊飯ジャーの釜もトイレにおいてあります。どこかで水を汲んできては用を足していたのでしょうか?
室内を見渡すと薬袋がチラホラと見え、下着や肌着、洋服が点在するだけの空間で、洗濯機やTV、掃除機や冷蔵庫も動いていた形跡がありません。
娘さん達も時々は通っていたようですが、日々の生活習慣などは把握されていないとの事。残された遺品から生前の生活がイメージしにくい不思議な現場でした。
「お母さんがこの春3月に病死して送ったばかりです。」
「お骨は母の実家で引き取って頂きました。今度はお父さんが・・検体と火葬も終え父の実家のお墓に埋葬致しました」
まだ若いご姉妹(どちらも20代前半)でしっかりとした受け答えで気丈に対応してはおりましたが、この一年間、それも半年の間に両親を送る事となるとは、大変な精神力が・・・、大変だったでしょう。
現場のお見積もりと作業内容や手順をご説明させて頂いたところ、すぐ「そのようにお願い致します」とご返事を頂き2日後には現場に入り、朝から残された家財の撤収や清掃作業となりました。
浴室とトイレなど壁の汚れが目立ちましたが、1時間ほど要して見違えるように綺麗に仕上げました。真新しい上敷きをめくってみると、畳の表面がとても数ヶ月の生活等で汚れシミ付いたものとは思えず、借り受け当初からの畳シミや焼けが有った借り屋だったようです。作業前に確りと殺菌と消毒、消臭作業を行いましたが作業終了後に今一度全室の床と壁などにアルコールで消毒殺菌作業を施しました。全行程で4時間ほどの作業でした。
全ての作業を終えた頃にご依頼主の姉妹より作業立ち会い頂き
「借り受け時よりも綺麗になってビックリです。有り難う御座いました」
貴重品、入室契約時の不動産契約書や印鑑、他数枚の写真や書類を手渡しして全ての契約を終了致しました。
笑顔でお見送り頂いた若いご姉妹には、「これから頑張って下さい!」と心で念じて現場を後にしました。