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入澤和志郎

遺品整理士山形県第1号!29年以上の実績を誇る遺品整理のプロ

入澤和志郎(いりさわわしろう) / 葬儀

有限会社 風車

コラム

ゴールデンウィーク帰省中の不慮の出来事

2019年5月28日 公開 / 2019年11月26日更新

テーマ:遺品整理

コラムカテゴリ:冠婚葬祭

70歳を過ぎた父親が実家で一人暮らし。10年程前に奥様に先立たれたものの今では喪失感も癒えて、元気に悠々自適の老後を満喫していたのですが・・・。
5月初め子供さんを連れ実家に帰省していた娘さんが買い物から帰って来ると居間で倒れている父親を発見。慌てて救急車を手配し病院へ担ぎ込まれましたが、そのまま帰らぬ人となりました。
これといった持病も無かったと伺ってます。聞くところによると死因は脳溢血。血圧が高かったのでしょうか・・・。

急遽、帰省予定だった県外在住の弟さんにご親戚、交友関係の方々へ連絡。長期連休中の不幸騒ぎで役所やセレモニーとの段取り、何が何だか分らないままに通夜と翌日の家族葬、この段階で私共への電話連絡が御座いました。

「今日が通夜、明日葬儀と火葬、納骨予定で夕刻までは全てが終了予定です」
「家財整理の費用見積りをお願いします。明日お時間は如何でしょうか?」

葬儀終了後に急いで訪問すると家中にこもるお線香の香り、訪問してまずはお仏壇に合掌、真新しい遺影にはまだまだお若いお父様の姿が・・・。
姉弟とも県外在住でお仕事の関係もあるでしょう。事を急いでいるようにも感じましたが、
「今週いっぱいは私達で遺品整理や捜し物も終えますので、5日間ほどで残された家財の整理をお願い出来ないでしょうか?」
40歳過ぎの息子さんには葬儀の大役を終えた安堵感も御座いましたが父親の死はいまだ受け入れがたいといった様子が垣間見えました、ご挨拶もそこそこにすぐ各部屋の説明、残す家財の選別を指示、ほとんどが持ち出しとなりそうです。
昭和の中頃の立派な和茶棚、婚礼箪笥、座卓に食卓テーブル、10年程前から使用されていた大型家電類など、どちらのご家庭も一緒のようです。
台所やトイレ、浴室を除いても部屋数が6室、車庫と2楷の倉庫。押し入れも多数見えます。外回りも結構な物量です。

遺品整理作業前

遺品整理作業前

遺品整理作業前

1時間ほどでお見積もり作業も終了で私の手元での見積金額を提示したところ

「その条件、金額で結構です。すぐに取りかかってもらいたい」

「我が家には日本刀があるはずですが・・・。父の金庫の中から日本刀の登録書は見付けましたが肝心の刀が発見出来ません。あるのかどうかも分かりませんが探してもらえないでしょうか?」

姉弟で金銭や貴金属、各証書などは見つけていたようですが刀だけは発見出来なかったようで私共へのオプション依頼となりました。
翌日早々に契約書を作成して再度訪問、無事に契約も締結し作業に入る日程調整となりましたが、当社も他の現場もあり先様が帰った後での作業日程を提示致しましたところ、

「私達は留守になりますが宜しくお願い致します。」
「家の鍵と先日まで乗っていたお父さんの車の鍵を渡します」
車庫内と車庫二階の家財搬出には車を出さないと作業が出来ないため車の鍵も預りました。まだ新しい車で走行距離を見ますと4万㎞も走ってません。

「実作業までまだ5日間ほど有ります。もう少し姉弟で整理や探し物をします。」

本作業は5月14日からになりました。ご依頼者様が帰ってから2日後、毎日4人体制で作業を進め4日間ほどで粗方の大型家具や家電、粗大ゴミの搬出も終了、少しづつですが終りがが見えてきました。
4日間の作業中に発見した現金が約150,000円程、記念硬貨や金やプラチナ製の指輪など。古い薬箱の中へ先の奥さんが軽い気持ちで仕舞い込んだものでしょうか?
娘さん達もここまでは手が回らなかったのでしょう。
箪笥の奥深く、また着物の帯の間など、私共遺品整理士の作業でないと殆ど見つけることが難しく廃棄される場合がほとんどです。
ほかに多くの手紙や写真、証書類も発見しておりますが、肝心の刀だけが見つかりません。

4日目作業を終えた頃、ふとお仏壇に目をやると手向けられた花瓶の花が萎れておりました。葬儀を終えてから既に10日経過しており、致し方ないといえばそれまでですが、ご依頼者様が県外在住という事もあり花を入れ替える人もおりません。余計な事と思いましたが社員にお仏壇の花を買ってくるよう指示、勝手ながら花瓶の花を替えさせて頂きました。
経台を手前に引き、落ちた花ビラなど清掃中にふと仏壇と壁の奥間に目が留まりした。

「何かの布端が見えてます。」

何だろう?と奥へ手を伸ばしてみたところ、仏壇の裏奥の隙間から探しておりました刀を発見!!
いや~こんな所へ先人がしまい込んでいたとは、これだったら誰にも見付けることは出来なかったと思いました。仏壇の萎れた花が気になり余計な事をしたかと思いつつも、この作業をしなかったら到底私達も見付けることは出来なかった。これも何か家主の思し召しでは、早速新しい花を生け線香を灯し皆で合掌させて頂きました。

時代を感ずる刀袋に収まる江戸中期の大刀、刀身で72㎝程、刀工の名前も刻まれております。いつの時代の手入れ油跡か分りませんが酸化が進み刃文も少し隠れ気味ですが立派な刀です。
先様からのご注文、契約内用に添い全ての作業も6日間で予定通りに終了。
外周りもほうきで掃き、玄関ポーチは水洗い、ご依頼者の帰省を待つばかりとなりました。

それから数日後、地元酒田市のお祭に合わせて帰省のご連絡が入りました。残り作業も色々とあるようです、お寺さん、お役所、ライフライン等々・・・
早々にお会いして作業の結果報告、品々のお渡し作業、車の鍵と自宅の鍵のお返しも。
刀発見の報告には大変喜ばれました。

ガランとした家中をぐるりと見渡し考え深く、色々と見付けた書類やアルバムなど記念品に目を等して頂き、更に不要と判断された場合は御連絡を頂くことと致しました。
今回の現場はご依頼者にとっても大変な出来事からのご依頼お問い合わせとなり、ゴールデンウィーク中の出来事でこちらも作業段取りなど急な手配など本当に大変でしたが何とかご依頼者の意向に添って作業完了する事ができました。天気にも恵まれ予定通りに作業が終えホッと致しました。

遺品整理作業後

遺品整理作業後

遺品整理作業後

ご依頼者様のお話ではこれから夏に向い何度か帰省して主の居ない実家の今後についてもご相談もあるようです。当社を選んで下さったご依頼者様の為にも少しでお手伝いが出来ればと考えております。
この度はまことにありがとうございました。

今回ご紹介させて頂いた遺品整理現場のビフォー・アフター・・・こちら

                 

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