水まわりの突発的なトラブル対応から、リフォーム工事まで（2/3）

培われた技術と知識、ノウハウで原因究明

　「なぜか、急に水道料金が高くなったんです」「排水が流れません」。寺崎さんの元に届く問い合わせで最も多いのが、この困りごとです。

　「水漏れと排水管の詰まりが、主な原因です。水漏れの場合は、水道メーターの漏水量を測定してから、機器や器具を確認します。最も多い原因は、トイレのタンクとボイラーの部品の劣化で、その部品交換で終わることが大半ですね。もし、それ以外に原因がある場合は、漏水探知機や音聴棒を使って、床下や地中の水漏れ箇所を特定していきます」

　配管の老朽化が激しい場合は、配管の更新工事を提案。一部を修繕するより、すべて変えた方が顧客のコストを抑えられるからです。

　一方、排水の詰まりが原因の場合は、どうやって解決していくのでしょうか。

　「キッチンとトイレが原因であることが多いですね。キッチンの場合は、原因のほとんどが外部桝内のトラップ。まずは掃除をしますが、油やせっけんが石のように固くなってしまっている場合は配管内部を高圧洗浄で掃除します。必要ならカメラを挿入し原因を探します。一方、トイレの詰まりは、本体が原因の場合は便器を外して異物を直接取り除き、配管の場合はやはり高圧洗浄で配管内を掃除します。今は節水機能に優れた設備機器が多いので、流れ切らず配管内に残留して詰まりを引き起こしていることも。トイレ配管の上流部にユニットバスの配管を接続するなどの工夫も必要です」

　トラブルを解決する独自のノウハウだけでなく、高圧洗浄機器類や管内カメラなどを常設。突然の困りごとを優先的に解決するための備えも万全です。過去には自宅で飲酒時に電話があり、タクシーを呼んで現場に駆け付けたことも。損得より、助け合いを原点に行動するのが寺崎さんです。

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