不動産のスピード売買にこだわり、業界の常識に挑む（1/3）

不動産の迅速な買取と仲介で依頼主の期待に応える

　富山ハウジングエージェント（富山市赤田）の代表を務める福村英世さんは、顧客目線のサービスに徹する若き不動産コンサルタント。土地建物の売買や仲介依頼へのスピード対応にこだわります。「不動産取引の常識を変える」という目標を掲げ、柔軟な発想と行動力でサービスの充実を図っています。

　福村さんが物件取引のスピードを重視するのは、迅速な対応こそが顧客満足につながるとの考えがあるからです。「お客さんから『不動産業者に物件売却を依頼したが、その後何週間も経過の報告がない』と言った不安の声を聞くと残念に思います。売る人にとって物件は大切な財産であり、思い入れの詰まったものです。ほったらかしになってはいけません」と語ります。

　富山ハウジングエージェントは、自社資金による買い取りシステムによってスピード対応を実現しました。福村さんは創業当初から金融機関からの借入金なしでの経営を貫いています。「買取についても、融資によって資金を用意していては手続きに時間がかかります。お客さんを待たせることなく、現金で対応しています」。これによって、「即現金化したい」という急な要望にも応えることが可能です。

　売り手にとっては、同社が買い取ってくれることで物件に隠れた欠陥が見つかった時に担保責任を問われるリスクや、補修などにかかる追加費用、買い手を探すための広告費といったコストからも解放されます。隣との境界がはっきりしない、住宅ローンが残っているといった諸問題についても解決を任せることができます。

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