–「模倣犯」出現とマスメディア報道の影響 – について本日(1月27日)掲載
- 「いわゆる“冬季うつ病”について、その由来も含め正確に理解する」 - と題する私の解説記事
が、時事解説サイト(JIJICO) に掲載中です。
いわゆる「冬季うつ病」については、その言葉ばかりが先行してその実態が誤解されている懸念
を感じます。
そこで、JIJICO編集部から「冬季うつ病」についての解説を依頼されたのを機に、私の解説では
その由来を含めて何であるかを、確かな情報源に基づき述べています。
まず最初に、「冬季うつ病」という言葉自体が、国際的な精神医学の診断基準では存在しない
病名だということです。例えば米国精神医学会(APA)の診断基準(DSM-5)では、それをうつ
病の中の「季節的パターン」を持った「季節型」とし、冬とは特定していません。
この「季節的パターン」を持った気分変調を、1984年に米国の精神医学者ノーマン・ローゼン
タールが「季節性気分障害」(Seasonal Affective Disorder [SAD] )」と命名したといわれていま
す。ちなみに、SADは英語で「悲しい・落ち込んだ」という意味ですから、うまく略語を選んだといえます。
つまり「季節性気分障害」という概念は、季節が気分に影響するというもので、必ずしも冬だけ
を指していません。春でも夏でも起きうるというものです。そして「冬季うつ病」は、この
「季節性気分障害」の一つという位置づけということです。
以下、記事の全文は次のJIJICOのサイトで読めます。
http://jijico.mbp-japan.com/2016/12/30/articles22174.html
村田 晃(心理学博士 PhD University of Denver USA)
(臨床心理士・富山県スクールカウンセラー)



