「サイコパス」について時事解説サイト(JIJICO)に掲載中
- 犯罪者の社会復帰に厳しい現実、求められる支援 – についての私の解説記事が、時事解説サイト(JIJICO)に本日(11月11日)掲載されました。
内容は、最近起きた刑務所出所者による殺人事件にかんがみ、元受刑者が再犯に至らないために
社会は何ができるか、についてです。
私の結論は、元受刑者の再犯防止のためには、就労支援が有効だが、根本的な問題は「犯罪者に
対する社会の認識」にある、ということです。
つまり、「人は一度でも犯罪者になると、死ぬまで犯罪者と見なされる」という見方が変わらない限り、
社会が本当に「元」犯罪者を受け入れることはできないだろう、ということです。
日本は犯罪の発生率が低く、そのため大部分の人にとって、この「元」犯罪者の社会復帰の問題は
他人事のように思えるでしょう。
しかし、例えば米国ではそうではないのです。現在米国では、毎年70万人以上が刑務所から出所
しているとの統計があります。つまり米国では、ごく身近に元受刑者(犯罪者)がいるのです。しかし、
その米国でも元受刑者(犯罪者)に対する一般社会の眼は厳しいのです。
したがって、この一旦犯罪を犯した人に対する見方というのは、なかなか変更困難な認識と言えます。
なお私の解説の全文は、以下のJIJICOのサイトに掲載されています。
http://jijico.mbp-japan.com/2014/11/11/articles13321.html
うつ心理相談センター
村田 晃(心理学博士・臨床心理士)