10点が100点に!
25年ほど前のことでありましたか、超有名料亭の板前さんが当館に英語を習いに来られたことがございます。当時で20代前半くらいの御年頃、「東京の支店で勤務するので英語力も身に付けたい」とのことでした。「学校は出ていないので英語は1ミリも分からない、それでも大丈夫ですか?」とのことでありましたが、いざ勉強をご一緒してみて驚愕しました。
ひと言でいえば「並外れて頭が宜しい方」でした。初歩の初歩から始めましたが何もかもが瞬時に仕上がり、瞬く間に中学レベルは完成しました。完全なる初心者の方は、このあたりで留めておいて、簡単な会話文の習得に努めたりもするのですが、あまりに優秀なので、ハイレベル英語に進んでみました。中部高校の生徒さんが初めて壁に当たって呻吟するレベルの英語です。
全く苦にされません。難解な考え方や構造を完璧に理解され、一度で使いこなしていかれます。例えが適切かどうかは分かりませんが、中部高校の最トップ層の方と同じくらいの手応えです。「英語に関しては東大へ入れますね」と申し上げたことは一度や二度ではありません。
こんなこともありました。ご受講を希望された時点で空き枠はありませんでした。しかしご熱意にほだされて次のような提案をしてみたのです。「当館の最終枠は午後11:10に終わります。そこまでの受講枠は全て埋まっているのですが、そのあとに特設枠を設けましょうか?午後11:10~12:20の時間帯です。」「はい、是非お願いします。」
当時は私も40代そこそこで若かったです。開館当初で張り切っていたこともあります。そんな深更に、しーんと静まり返った真っ暗な町で、当館の教室だけに灯りが点る中、ふたりで頑張りました。今でしたら絶対に無理です(笑)。
やがて東京へ旅立っていかれました。当館史に残る「10大ニュース」の一つです~


