リスニングの真実/苦手が満点に
May the Force be with you!
これは彼の有名な映画「ダースベイダー」に出てくるセリフの一節だそうです。
「初めて意味が分かりました!なんで此処にmayがあるのかと思っていたんです」と声を弾ませて仰いましたのは社会人のAさんです。お子様が高校をご卒業になった機会をとらえて「ずっとやりたかった英語」「しかし仕事や家事もあるためあきらめていた英語」を学びに当館の門を叩かれました。
当館では「丸暗記ではなく」「初めての場面で」「自分で考えて使える英語力」を大切にしています。仮に、例文パターンを丸暗記しても現場ではそのようには出てきません。臨機応変に対応できる応用力を身に付けることが真の英語力です。Aさんとは英文の基礎から始め、単語力・熟語力、さらには環境問題などの背景力に至るまで幅広く学んできました。
今では
・彼を説得しようとするくらいなら太陽が西から昇るのを期待した方がましだ
・小さい子供はひとのすることをやりたがるが、そうすることによって生活の知恵を得るのだ
・どんな犠牲を払ってでもその問題を解決せねばならない。
みたいなレベルの日本語を「自力で」「初見で」英語表現なさっておられます。
それを可能にするのは「英語構造力」と「語彙力」です。今般は「構造力」の一翼を担う助動詞の応用編を学んでおられたのですが、冒頭の英文はそこで扱った「祈願文」にヒットしたのでした。ここでのmayは「~かもしれない」ではなく「~であらんことを(ありますように)」という意味になります。ちなみにbe動詞は「~です」という意味ではありません。存在のbe、つまり「~いる、ある」という意味ですので「~とともにあらんことを!」という願いを表す文だったのです。
長年の疑問が解け、大好きな映画に登場する生の英語が「自分のもの」になった感動。Aさんは帰り際にも「May the Force be with youが分かって嬉しかったです!」と仰っておられました。
良かったですね!!!