リスニングの真実/苦手が満点に
◆当館から23人目の準1級合格が出ました。アメリカでベビーシッターとして働いたご経験をお持ちのAさんからメールを頂きましたのは2021年5月のことでした。「英語を雰囲気で話すことはできるが深い話はできない」「英語で仕事ができるレベルではなく中途半端」と仰るAさんは、お仕事をなさりながら小さなお二人のお子様を育てていらっしゃいます。仕事に家事に育児に、女性にとって「目が回るほど忙しい」「猫の手も借りたいほど忙しい」時期と思います。あえてその中で、向学心をもって更なる高みを目指そうとなさるご姿勢、心意気が尊いと思うのです。◆持って生まれた言語センスは極めて高いものをお持ちです。溢れる才能に圧倒されるレベルです。一方、系統立てた基礎からの知識には余地がありました。そこで焦らず・慌てず、基礎の基礎から丁寧に英語力を再構築していきました。◆しかしコロナ時期とも重なり、お子様が順番に感染なさったり、今度は看病なさるお母様(御本人)が罹患され、受講もままならない日々が続いたりしました。コロナとは別ですが、やりくりの都合がつかず、お子様を同道してご受講にお出でになったこともあります。母と学習者を同時にこなしている御姿に、女性て何て偉いんだろう、と胸が熱くなりました。◆その後の歩みは、2022年1月期に2級合格、2022年の6月期に準1級不合格、2022年の10月期に準1級不合格、2023年の1月期に準1級合格です。波乱万丈の道のりを乗り越えての壮挙であるだけに喜びもひとしおです。準1級合格と耳にすると、凄いなぁ、カッコいいなぁと思いますが、その陰には挫折も苦難もあったことを忘れてはいけません。◆さて、次は当館から7人目の1級合格ですね!Aさんなら出来ると思います~