リスニングの真実/苦手が満点に
◆本年も当館の生徒さんたちが共通テストにおいて素晴らしい結果を残されました。いずれ劣らぬ輝かしい金字塔です。それぞれの熱き想いと苦難の道のりを思う時、感動を禁じ得ません。◆中堅進学校で70点~80点(200点中)、難関進学校で90点~100点(200点中)という「筋金入りの英語苦手人」は珍しくありません。中部高校だから皆が150点、呉羽高校なら誰でも120点取っているというのは幻想です。無論、中には取っている人もいますが当館へお出でになる「切羽詰まった」生徒さんにとって、そうした点数は夢のまた夢であることも事実なのです。まず、今の自分が「苦手人」であることを気に病まないでください。そういう人は過去にも今もたくさんいらっしゃいます。決してあなただけではありません。◆大学入試の場合、膨大な量を対象としますので付け焼刃は全く意味を為しません。しかし人の心は弱いもので、書店をふらふらすると「1週間で完成」とか「奇跡の大逆転シリーズ」みたいなものが並んでいます。それらが奏功するなら世の中は英語の達人だらけのはずです。◆当館での英語学習は種まきから行ないます。それから水をやって、芽が出て、茎が伸び、花が咲くのには少なくとも1~2年の歳月が必要です。慌てず・焦らず歩き続けること、目先に一喜一憂しないこと。当館は「共通テスト本番が今までで一番良い点数だった」という生徒さんが多いという特徴があります。本年も相当数の方が本番で自己ベストを記録されました。◆以下は本年、当館の生徒さん達が記録したスコアです。181、176、158、152、150、144、143、142、130、129、120。絶対値の高い低いではなく、70点や80点だった人が120点を取り、90点や100点だった人が140点を超えたことが素晴らしいのです。ちなみに120点取れば富大、140点取れば金大が視野に入ります。そもそも苦手教科の英語で「稼ぐ」のは至難の業です。そうではなく「大穴を開けない」ことが受験術です。苦手の英語で「そこそこのスコア」を確保し、あとは得意教科の数学や国語との合算で合格ラインを超えるのが受験術です。皆がそれを成しとげた本年の共通テスト・・。心からの敬意と祝福をお送りしたいと思います。
旅立ちの時