リスニングの真実/苦手が満点に
この時期になると想い出すエピソードがあります。
もう、4~5年前でしょうか・・
当館は1:1の個別指導ですので、生徒さん同士が机を並べて学習することはありません。
ただ、空き時間なしで次々と入れ替えますので前の生徒さんと次の生徒さんが教室内ですれ違うことになります。
例えば第2講は午前11:10に終わりますが、その時間は第3講の始まりの時間でもあるのです。
AさんはF属中からT岡高校理数科に進んだ才女でした。
BさんはF属中からT山高校理数科に進んだ才女でした。
中学時代は同級生ですが、高校は別々ですので全く行き来はなかったようです。
お二人は別の曜日の別の時間帯に通っておられたので当館で顔を会わすことはありませんでした。
やがて受験も押し迫り、高3の3学期になったのです。
センター試験が終わると高3生の日程はかなりフレキシブルになります。
私大受験も始まりますので、定時枠を外して臨時のコマに来ていただくことも増えます。
ある時、偶然、Aさんの後ろのコマにBさんが入ったのです。
Aさんの授業が終わり、前でお待ちのBさんを呼び入れました。
Aさんは荷物を片付けておられます。
Bさんは席に着こうとしておられます。
ふと二人が中学の同級生であることを思い出し、
「あれ~、二人は知り合いだよね?」と申し上げたのです。
狐につままれたような表情で振り向くAさん。
目を見開いて前のAさんを凝視するBさん。
互いに沈黙すること1.5秒・・
「えーー!! ○○ ??? (Bさんのファーストネーム)」
「!? △△ ????? (Aさんのファーストネーム)」
お二人が3年ぶりに再会した瞬間でした。
中3生だった面影が高3生に変わっているわけです。
3年間の成長には少なからぬものがあります。
二人が一瞬、誰だか分からず見つめ合っていたのも宜なるかなでありましょう。
「うわ~、その声! 懐かしいー」
「えー、変わってないねー」と興奮冷めやらぬお二人でした。
それから数週間後、Aさんは東大と上智大学に合格、Bさんは早稲田と北大に合格され各々の道へと羽ばたいていかれました。
今も思い出に残る場面です。。。
花開いたお二人